憐れみの唄

スの言靈
拡がる
騒ぎだす暗がり
振動

元に言葉ありき。
一つの動きが次の動きを創り続ける。
支配された楽園の奴隷、盲検のモルモット。
溢れだす穢れ、音声と共に祓いゆく。
熱を持つ冷たさが軽妙の重力を震わせる。
暗き重低音鳴り響く。
魂の慟哭なのか、哀しく、忘却と故郷への憧れ。
間延びした空間。

俺は立ち止まり、壁の向こうの空を想う。
傷だらけの日々、未成熟な感情。
思想の渦にさらわれて嘆く。
未成熟な感情、傷だらけの日々。
どうしても叫びたかった言葉が出てこない。
目眩が始まる。
凡てが同じ。
ただひとつの繰り返しの中で演じている。
過剰の飽和で五感を殺し、真ん中のメで観る。
息を吸い、叫ぶ。






振動する
魂のひれぶり

私は唄い舞うだけです。

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