クライアントは本当の課題を知らない
クライアントの真の課題は?
コーチングの講師をしていると、コーチになりたての方のご相談やお悩みを聞く機会が良くあります。
新たにクライアントを探してみたり、どんなコーチになりたいか、について話をする際に私はいつも、
「あなたはクライアントのどんな課題を解決するコーチですか?」
と尋ねます。
そんな時よく返ってくる答えが、
「自分らしく生きることをサポートしたい」
「もっと自分に自信をもって欲しい」
「生き生きとした毎日を送れるようにしたい」
などの言葉をよく耳にします。
その答えはきっと正しい
クライアントの抱える課題…
うん、その答えはきっと正しい。
コーチング(特にパーソナルコーチング)を受ける人の真の課題は
新米コーチたちが言葉にしているのものそのもののことが多々あり、
これはコーチが顧客の課題をしっかりと把握できているという事だと思っています。
クライアントが本当に必要なことを気づかせてあげるのがコーチング
一方で、「私のコーチングを受けたら、自分らしく生きることができるようになります」と言う問いかけに、どれだけの人が心打たれるだろう?
(うーん、宗教の勧誘みたいでちょっとドキドキしちゃうよね…💦)
コーチとしてなかなかクライアントを獲得できない人がやりがちなのが、これ!
クライアントが本当に必要なことを先取りして伝えてしまこと。
(この行為自体がすでにコーチングの考えに反してる!)
でもね、クライアントって本当の自分の課題は知らないのです。
潜在的に分かっている人もいるけれど、大抵の場合顕在化していない。
だから自分に「それ」が必要なんて一切思っていないのです。
だから相談してくる内容は
営業トークもコーチングで
コーチングの技術はしっかりできているのに、自分のコーチングセッションを営業しようと思った瞬間、一気にコーチ脱ぎ捨てモードで、こんなことができます、あんなことができます、とアピールしていませんか?
「はっ!」と思った方は、ぜひ営業もコーチングと同じ要領でやってみてください。
何故コーチングが気になるのか?
どんなことにモヤモヤしているのか?
コーチングを受けることでどんな自分を目指すのか?
それはどうしてか?
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…そんな話を具体的にどんどん聞いていく事で、
クライアントは本当の課題に気づくことができるはず。
クライアントの潜在課題が表に出た時に始めて提案ができる
クライアントからたくさん話を聴いて引き出してあげて、
自分の課題は「これなんだ!」と認識した時に初めて、
「私のコーチングではあなたの課題をこんな風に扱っていきますよ」と
お伝えしてみましょう。
この相手の潜在課題を引き出しながら営業することはコーチングに限った話ではありません。カウンセリング、研修や講座を始めとする無形商材のみならず、有形商材を含めたあらゆるサービスにおいてこの方法で顧客の心をつかむことが可能です。