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ゲーム開発者でもプログラマーでもない私が、Unityを応援する理由

いきなりですが、質問です。この中で、プレイしたゲームはありますか?

『ポケモンGO』『白猫プロジェクト』『テラバトル』『スーパーマリオラン』『クロッシーロード』『崩壊3rd』『どうぶつの森ポケットキャンプ』


私は『ポケモンGO』『クロッシーロード』『どうぶつの森ポケットキャンプ』をプレイしました。

『ポケモンGO』は社会現象になったゲームで、ご存知の方も多いと思います。現実世界を歩き回り、ポケモンを捕まえたり、戦ったりするゲームです。見ず知らずの人に「あそこにミニリュウいましたよ」と言われたあの夏は、今でも忘れません。


先程挙げたゲームは、全てスマートフォンで遊べるゲームです。実はもう1つ共通点があります。

『ポケモンGO』『白猫プロジェクト』『テラバトル』『スーパーマリオラン』『クロッシーロード』『崩壊3rd』『どうぶつの森ポケットキャンプ』

共通点の答えはUnity。これらのゲームは全て、Unityというゲームエンジンで作られています。

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【ゲームエンジンって何??】

ゲームを0から作ろうとすると、画面にキャラクターを表示する・光を反射する・特定の場合のみ音を鳴らすなどなど、たっっっくさんの機能が必要です。これらの機能をゲームごとに0から作っていては、手間も時間もかかります。HPどんどん削られる…。

効率よくゲームを作るために、共通している機能を詰め込んだのがゲームエンジンです。ゲームエンジンには、ゲームを作るために必要な機能がまとめて入っています。簡単にいうと、ゲームを作りやすいスーパー便利ツール。

かつてゲームエンジンは自社開発され、非公開なのが一般的でした。もしくは、企業向けの高価なゲームエンジンしかありませんでした。

現在はUnityやUnreal Engine他、個人で使えるゲームエンジンもあり、多くのゲームクリエイターを支えています。いい時代や…。


Unityとの出会い。無料で個人でゲームを作れる

初めてUnityを知ったのは、夫がきっかけです。

夫はゲームが大好きで、いわゆるゲーマー。小学生の頃から数々のゲームを楽しみ、今も時々夢中で楽しんでいます。(2019年はSEKIROを何周もプレイしていました。ちなみに、私はあまりゲームしません。見るのは好きです。梟を何度見たことか…。)

テレビ番組に出てくるファミコンゲームを「これ、やったことある?」と夫に聞くと、90%近く「うん」と返ってきます。良い意味で恐ろしい…。

そんな夫には理想とするゲームがありますが、夫いわく「いつまで経っても発売されない」らしいのです。待てど暮らせど発売されない中、登場したのがゲームエンジンのUnityでした。

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夫がUnityと出会ったのは2014年。無料でも、そして何より、個人でもゲーム開発できることに2人で大興奮しました!だって、家でゲーム作れるんですよ?!

2015年にリリースしたUnity5では、無料でほとんどの機能を使えるようになりました。これは事件です!理想のゲームを作れるし、個人でも『ポケモンGO』や『どうぶつの森』のようなゲームを作れるかもしれないのです!太っ腹!!


Unityをインストールした夫は、突然ゲームクリエイターになりました。ゲーム会社に勤めなくても、高いお金を積まなくても、個人で無料でゲーム開発できるのは事件…いや、もはや革命でした。

夫は自分の理想とするゲームに近づくため、悪戦苦闘しながらUnityを使っています。Unityに出会っていなければ、作ったゲームがApp Storeに並ぶことも、遊んだ人から応援コメントが来ることもなく、人生のゲームオーバーを迎えたはず…。唸りながらゲームを作る姿を横で見ていて、そう思います。


私はUnityを使って何かするわけではありませんが、知れば知るほどUnityは優しく、太っ腹だと分かり、ずっと応援しています。


Unityはゲームにアニメに大活躍!医療や自動運転にも

冒頭で挙げたように、Unity製の有名なゲームの多くはスマホ向けです。スマホ向けのゲーム開発に強いのが特徴の1つで、アクションやパズル、RPGなど、いろんなゲームを作ることができます。(何度も書きますが、個人でも作れます!)

スマホだけではなく、PS4やNintendo Switchなどの家庭ゲーム機、さらにVR用にもゲーム開発できます。1つのゲームエンジンでいろんな機器向けに開発できるなんて、昔では到底信じられないし、マルチプラットフォームっていうらしいです。

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Unityはゲームエンジンですが、活躍するのはゲームだけではありません!建築物の内部を見たり、自動運転や手術をシミュレーションしたりと、医療や建築などの分野でも活躍しています。

さらに、アニメでも活躍!『魔法つかいプリキュア!』のエンディングや『正解するカド』でUnityが使われました。昨年公開された映画『Hello World』、Unityを使った手描き風アニメの3DCGってご存知でしたか??ぜんっぜん分からなかった…。

他にも、最近話題のVTuber(バーチャルYouTuber)の表情を制御したり、紅白を演出したりと、あちこちで大活躍です。すごいよUnity!


ゲーム開発の民主化。初心者にも優しい。

「Unityを使ってゲームを作れるのは分かったけど…難しいんでしょ?」「プログラミングの知識がいるんでしょ?」と思う人も多いはず。そんな方に朗報です!簡単なゲームであれば、プログラミングなしでも作れるんです!素敵!!

画面をクリックしたり、マウスをひょひょっと動かしたりするだけでも、ゲームが作れちゃいます。(プログラミング言語を使えば、もっと細かい所にこだわってゲームを作ることが可能。)

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Unityは『ゲーム開発の民主化』を理念に掲げています。簡単にいうと、誰でもゲームを作れるようにすること

ゲーム開発未経験者でも、学生でも作れるように、チュートリアルが豊富に用意されています。つまり、初心者大歓迎!


ゲームを作るのってハードルが高く映ります。そんなハードルを己の目で見たのか、Unity関係者の皆様から「少しでもハードルを下げたい」という気持ちが垣間見えます。皆、心底優しいんだろうなあと感じます。

随所で見える、Unityの優しさをご紹介します。


【ゲーム作りを支える、アセットストア】

「こういうゲームを作りたい!」と頭では分かっていても、ビルや動物、空を全て自分で作るのは大変です。しかも3Dで作るとなると、途方に暮れます。その上、SNS投稿や課金、通知などの機能も作るなんて、どう考えても初心者には厳しい…。

そんな途方に暮れそうな悩みを解決するのが、アセットストアです。アセットストアはUnityの大きな特徴で、他の方が作ったキャラクターモデルや背景が簡単に手に入ります。

例えば、魔法を使った時の光や氷のエフェクト(効果)、RPGでよく見る草や空、刀で斬った時の音、二足歩行のアニメーションなどが販売されており、無料のものもかなりあります。

アセットストアで入手した素材を組み合わせれば、一気にゲーム作りが捗るし、「え…これ私が作ったゲーム??めっちゃええやん!」とうっとりします。

アセットストアは効率的にゲーム開発が進む、太っ腹ストアです。優しい。


【Uniteインターハイ】

学生向けに主催したUnityインターハイでは、小学生(!)から高校生、高専生まで参加しています。

どれもクオリティが高く、「え?これどこで遊べるの?iPhone?PS4??」と感じるのも無理はないです。学生が作ったとは思えないハイクオリティなゲームばかり!(ぜひともYouTubeを見てほしい…。)

学生がゲームを作り、まさに『ゲーム開発の民主化』に近づいている大会だと思います。


【ユニティちゃん】

公式キャラクター『ユニティちゃん』が無料配布されているのも、優しく太っ腹です。プログラミングしなくても、カメラやアニメーションの設定をゴニョゴニョすれば、ユニティちゃんが動き回ります!

自分で0からキャラクターを作るなんて難しすぎる…そんな人への配慮も感じられます。優しすぎるし、太っ腹すぎませんか??


以前、Unity初心者向けのイベントに参加したことがあります。一切プログラミングせず、設定の変更や数字の入力だけでユニティちゃんがちょこまかと動いた時は「私でも動かせたー!!」とめっちゃ感動しました。私にもできた…。

思うようにいかず困っていた時、私が声をかける前にスタッフの方が話しかけてくださったのが印象的でした。「Unityに関わる人は優しい。間違いない」と確信した日でもありました。


Uniteは優しさと太っ腹の集大成

UnityはアメリカのUnity Technologiesが提供し、日本法人はユニティ・テクノロジーズ・ジャパン合同会社です。

Unityは年に数回、Unite(ユナイト)というイベントを開催し、Unityに関する講演やブース展示があります。UnityによるUnityユーザーのためのUnityイベントです。日本ではユニティ・テクノロジーズ・ジャパンが主催し、Unite Tokyoの名で開催されています。

私は日本法人のTwitterをフォローしています。Uniteの様子やツイートから、いい人オーラを感じます。皆、前世も良い行ないをしていたに違いない…。

Uniteがまあ〜〜太っ腹!そして優しい。毎年毎年、優しさと太っ腹の集大成がUniteだと思っています。


【太っ腹の理由①】無料配布が無料のレベルを超えている。

無料配布のレベルが年々アップしていて、Unite Tokyo 2019ではおにぎりやバナナ、ホットドッグ、タピオカミルクティーなどが無料でした。太っ腹すぎるやろ…。

Unityは時々『おにぎり処 雲丹亭(ゆにてぃ)』として、Unite以外の関連イベントにも現れます。無料でおにぎりを振る舞い、しかも「Unityっておにぎり屋だったっけ??」と混乱するほどのハイクオリティ。 
過去の具材には、角煮やイカの柚子塩辛、高菜のごま油炒めが登場しました。(普通にコンビニで売ってほしい…。)


【太っ腹の理由②】講演をほぼ全て配信している。

Uniteの目玉は、なんといってもUnityに関する講演です。一部の講演はライブ配信され、会場に行けない人も見ることができます。日本語以外の講演は同時通訳し、日本語で聴けます。英語が苦手な人にも優しい…。

ほとんどの講演は後日YouTubeでアップされます。動画非公開で、スライドのみ公開している講演もあります。Uniteに行っていないのに、ほぼ全ての講演の内容を見られるなんて、太っ腹だし優しすぎませんか???

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昨年のUnite Tokyo 2019は9月25〜26日の2日間開催されました。約1ヶ月後の10月29日、なんと!Unite Tokyo 2019の舞台裏について話すという、素敵イベントがありました。

Uniteの運営の舞台裏、基調講演の裏話を紹介し、しかも現在YouTubeで全て公開中!あんな大きなイベントの舞台裏をここまでさらけ出すなんて、滅多になく、貴重な情報。太っ腹がすぎる…!

さらに、公開中のUnite講演動画から、TOP10をまとめてくださっています。イベントの紹介文がもう優しいんですよね。優しさが言葉に出ている…。(優しさを知っていただきたく、引用いたしました。)

Unite Tokyoも終わり、動画や資料も公開されています。皆さんも動画を見てUnityパワーを上昇させていると思います。
いや、ちょっと待って!Uniteのセッションはよく見ると55個もあります。1セッション45分を見ると考えると圧倒的に時間が足りません。どうすれば…
そんな思いに応えて、Uniteで参加者に特に絶賛された「必見」のセッションと、そのセッションの大雑把な内容を紹介します。
引用:Unity道場10月〜UniteTokyo2019の舞台裏〜



Uniteの講演では、制作事例や効率化する方法、どのように問題を解決したか?どういう点でつまづいたか?などの情報を知ることができます。

Uniteの講演動画は時々夫婦で見ています。夫は「すごい!」「これは楽!!」と興奮しながら見ていますが、私はゲームクリエイターでもプログラマーでもないので、見ても分からない点が多々あります。

でも、幸い好奇心旺盛なので「ゲームってこうやって作ってるんだ!」「あのアニメってこんな風に作ってたんだ…」とUnityの偉大さを噛みしめています。

情報を共有すれば、各々の技術が高まって作りたいものの質が上がり、ゲームを遊ぶ人やアニメを見る人もハッピーです。Uniteを見る度、そう思います。


日本法人 日本担当ディレクター:大前さんの存在

Unityを語る上で、大前(大前広樹)さんを外すわけにはいきません。大前さん…と軽々しく書いていますが、ユニティ・テクノロジーズ・ジャパンの日本担当ディレクターというウルトラハイパー偉い人です。(恐れながら親しみを込めて、ここではあえて大前さんと書きます。)

話し方に優しい人柄がにじみ出ているし、どう見ても頭が良いし、冗談も通じる。「初心者だけどゲームを作ってみたい…」この願いは、大前さんがいなければ叶わなかったと思うのです。


Uniteの基調講演は大前さんが話されます。私には講演の内容は分からないこともあります。というか、ほぼ分からない…。でも、大前さんの言葉は人を引きつける力がとてつもなく強い!!それはよく分かります。内容は分からなくても発する言葉にとても惹かれるし、やる気を奮い立たせてくれます。上司にしたい!

人柄って表情や言葉に自然とあらわれる、と本気で考えています。大前さんの言葉には優しさがあふれていて、「だからUnityはたくさんの人に選ばれるんだな」と思えます。

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大前さんの基調講演で強く印象に残っているのは、「今までクソだったところを、ちゃんと反省してなおすという旅をずっとやっている」の言葉。

ゲームエンジンを提供する会社として、改善は当たり前ともいえます。でも、ゲームエンジンを改善するのは並大抵のことではありません。素人目にも分かります。“言うは易く行うは難し”の言葉通り、「ここがもっと便利に使えたらいいのに…」と言うのは簡単です。

Unityのダメな部分を素直に認め、大前さんが時には自虐的な笑いにかえて公言し、そしてアップデートで改善する。これって誰でもできるわけではないし、『ゲーム開発の民主化』に向かって、Unityに関わる皆様が日々奔走されているんだなあとひしひしと感じます。(大前さんだから着いていく…という人も多いんじゃないかな?と思います。)


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Unite Tokyo 2019の基調講演のウラ側は、大前さんご本人が細かいところまで話されています。「こんなに手間がかかってるんだ…」と驚きますし、基調講演を見た人の良い意見も悪い意見も公開しているのは心底尊敬します。私なら秒で心が折れる…。

個人的には台本製作のお話が面白く、ためになりました。(仕事柄、台本文の推敲はガン見しました。)


夢を広げるゲームエンジン

私はほとんどゲームをしません。そんな私が久しぶりにハマったのが、『オーバークック』でした。簡単に言うと、メニューに従って料理するゲームで、最大4人でプレイできます。

『オーバークック』を初めてプレイしたのは、インディーゲームの祭典『ビットサミット』でした。私たち夫婦+見知らぬ2人の4人でわいわい言いながらプレイしたのが本当に本当に楽しくて、最新版も含め、全て遊んでいます。全クリしています。ほんっっっっと面白い!(リアルの家事が自然と夫婦協力プレイになったのは『オーバークック』のお陰です。)

『オーバークック』を始めると、最初にUnityのロゴが出てきます。そうです!Unityを使って制作されたゲームなんです。

昔はゲーム開発するなんて夢のまた夢でした。作りたいゲームがあっても、叶わなかった人もたくさんいたはずです。個人が開発したインディーゲームの多くを、Unityは間違いなく縁の下で支えています。


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好きなラーメン屋の製麺機を知らなくても、好きなカフェの焙煎機を知らなくても、美味しいラーメンやコーヒーに出会えます。同じように、好きなゲームのゲームエンジンを知らなくても、ゲームを楽しむことはできます。

しかし、製麺機や焙煎機やゲームエンジンがなければ、これまで作られたラーメンもコーヒーもオーバークックも存在しなかった…かもしれないのです。


Unity関係者の方々の言葉を見たり聴いたりしていると、Unityもイベントも太っ腹な理由がよく分かります。優しくないと太っ腹なことはできません。Unityのアップデートも、Uniteの動画配信もユーザーを優しく思ってのこと。無料でおにぎりを振る舞うなんて、優しさの塊です。

「情けは人の為ならず」いわく、人に優しくすると自分に返ってきます。優しさにあふれるUnityはたくさんの人の夢を叶えるだけではなく、自動運転や最先端手術などの技術にもつながっています。

他の業界から選ばれるのは、ゲームエンジンとしてのUnityの魅力はもちろん、大前さんや高橋 啓治郎さんをはじめとした関わる人の魅力があるからだと感じます。2020年の今年は5Gが控えています。優しさが連鎖し、「このサービスもUnityが使われている!」と驚く未来を、陰ながら期待しています。


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夫はゲームアプリを10個リリースしましたが、まだ理想のゲームは完成していないそう…。一方私は夫のようにゲームを作る情熱がないので、今後もUnityを触ることはないでしょう。

でも『ゲーム開発の民主化』を掲げるUnityが今後も発展し、誰かの夢が叶うこと、より良いサービスが増えることを切に切に願っています。私はゲームを楽しみつつ、Unityを心の底から応援しています。

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さより
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