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日々のあれこれと時の商人の話

「4:30起きのモーニングルーティン」や、「70代の暮らし」的なYouTubeが相変わらずお気に入り。
どちらにもかけ離れた慌ただしい日々を送っているのだが、自分にとって非日常の映像は、こういう生活を送りたいという憧れとは違う、ただ単純に「いいなー」と思う事に爽快感を覚える。
それに、理想を妄想している時が楽しかったりする。旅の準備の時のように。

ただ、理想を手に入れて満たされる事もたまにはある。去年の話で言えば、眉のアートメイクは最高だ。すっぴんでもキレイな眉、メイクしても毎日安定のキレイな眉。しつこい顔のうぶ毛を2年かけて脱毛して臨んだアートメイクだったが、この喜びは束の間だった。

年末に、「クリニックが破産しました」とメールが届いた。2回施術すれば数年持続するこの美しい眉。1回しか施術できなかった私の眉は3ヶ月の寿命。告知通り、一月毎に薄くなっていく。
ここだ!と理由があって決めたクリニックだったが、さすがに経営状況まではわからないし考えてもいなかった。
救いなのは誰からの紹介でもなければ紹介したわけではないので、被害は自分だけ。こういう高額なものは自己責任で決断すべきだなと怖さを感じた。
幸い分割払いにしてあったため、クレジット会社に連絡して支払いを止めてもらった。1回分の引き落としだけで安く済んだが、いや、違うよ…
残金払ってでも数年続く眉になりたかった。

最近の私は唇の調子が悪くて調子が悪い。両口角が裂けて治らないのと口唇も荒れて腫れている。軟膏をグロスのようにテカテカに塗っているが、一向に治る兆しがない。口を開くと口角がすぐに裂けるし、食べるな、しゃべるなという事なのかと少しイライラする。
この口唇不調の中、フグを食べに行く日が来てしまい、船に乗って島まで行ってきたのだが、焼き白子が出てきてとても大きくて、かぶりついた瞬間、中のトロトロが熱すぎて負傷中の口唇をやけどした。
あぁ、唇にこんなに悩んだのは人生初めてだ。マスクをつけていても違和感がない世界になったことに、少し感謝する。

焼き白子、どーん



ある冊子をパラパラ見ていたら、「時の商人」について書いてあった。

その商人は時を売っていた。
「いらっしゃいませ。時はいかがでしょうか?1分から承ります」
ある男は商人から1時間買った。
1時間買った男は、それを読書の時間に使った。
ある女は1週間買った。
それを海外旅行に使った。
「10年欲しいのだがね」
ある老人は商人に聞いた。
「お客様、10年だと、少し値がはりますが」
「かまわん」
10年買った老人は、それを病気の妻に譲った。

時の商人より



自分だったら何のために何時間買おうか考えてみたが、あぁ、時間って戻せないんだ。後悔はやり直せないんだとため息が出た。
でも、時間が進んでくれるからいいんだと思えるのは自分の中の救いでもある。
結局何のために何時間買おうか見つけられなかった。





noteでの出会いに感謝します
                  ☺︎マティ☺︎

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