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148cmの40代後半女子が自動二輪(バイク)免許を取得する物語 その12 2段階序盤

このシリーズはマガジンにまとめてます

無事に2段階に進めた私。


2段階は1段階でやったことを
法規走行も交えてもっと細かく行う教習内容。


実際に公道を走らないから
シミュレーターを使って
危険予測をしたりする時間も増える。


それとすでに2段階では
2時間ほどバイク教習もあったが
今の所復習はない。よしよし。


1段階でしっかり基礎を取り組んだ甲斐があったかもしれない。
よかった… できないことにしっかり取り組めて。
スムーズに進むことだけがいいことではないことを
改めて感じた。


振り返ると
人の1.5倍かかった時間さえも
今となっては肥やしでしかない。


だけどここにきて、一つ問題が出てきた。
極度の緊張とりきみで
腕と手が大変なことになっている。


特に左手。
ペットボトルの蓋すら開けられない始末。


手を握ったり広げたりはできるのだが
指を閉じたり、指先に力を入れるなどの
細かい作業がとてもやりづらい。


おかしな姿勢とおかしなりきみが招いた結果だろう。



色々と調べてみると
ギヨン管症候群
という症状にとても似ている。


だが痺れはないし、痛みもない。
ただ本当に力が入らないだけ。
過度な筋肉疲労だと思うけど。


バイクの練習、教習
または、長時間のサイクリングで
腕が痛くなったり、指が言うことを聞かなかったり
と言うことは珍しくないらしい。


大型をストレートでパスした夫でさえ
最初の方で陥った症状だったようす。


安静にして、休息をするのが一番らしいけど
いま休んだらせっかくつかんだこの感覚が
するりと抜けてしまいそうで怖い。


もうちょっと腕と手には頑張ってもらって
あと残り4時間(順調にいけば)
頑張れ私。



直近の教習は雨だった。
天気予報を見て教習の予約をしていたつもりだったが
あいにくの雨だった。


雨の日は色々と気を使うことが増えるので
初心者なんだから
わざわざ雨の日に教習に行かなくても?
と夫が助言してくれていたのに
なぜか予約した日が雨になっていた。


レインウエアはゴルフ用を持っていたので
それを着て教習を受けることにしたのだが
予想外のことが起きた。



いかんせんレインウエアだと
シートで尻が滑る。


ただでさえ低シートでも
足がツンツンでアンバランスなのに
さらにレインウエアでツルツル滑る。


バランスがとりづらい。
普通に乗っててもかなり不安定。


ちょっとカーブするだけで
つるっとシートの上で滑ってしまう。


いつもならなんてことのない左折も
バランスを崩して大きく膨らんでしまったりした。


その日の教官は若い先生だったのだが

「おのさん、もっとバイクを信じてください!」

と言われた。
自分でもわかっている。
レインウエアのせいであることは100%なので
落ち込みはしなかった。


「はい!カッパのせいでバイクとのシンクロ率が落ちてます!
次もし雨だったとしても
どんなにずぶ濡れになっても
もう下のカッパは着ません!」


と謎に宣言した。



法規走行とかバイクをうまく運転することより
とにかくツルツル滑らないことに
意識が向いて
ただでさえへたっぴなのに
もっとへたっぴになった。


クランクでも転んだ。
くぅ・・・


教官もその辺は見抜いていて
いつもならできてるよね。の体で
復習にはならなかったけど
教習の最後に私にこう言った。


「もっとバイクを信じてくださいね。
今は不信感で乗ってるのがすごく出てます。
バイクはそんなに怖くないですから、
もっと信じて乗ってください」


と言ってくれた。


なので私は


「はい!そうですね。
今日は特に不信感がありました。
土曜サスペンス劇場の
山村紅葉か片平なぎさくらい不信感がたっぷりでした!」


とこの日はシートの上でも
教官の前でもスベった。



ここの教官たちを卒業までに
私は笑わせることができるのだろうか。

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