世の中の構造が変化していました…
「がんばれ」とか「こうすればいいですよ」といった励ましの言葉が並ぶ本よりもずっと自分の心に安定をもたらしてくれます。
『メンタルの強化書』
まっとうに生きている人はメンタルを平常に保つのが難しい。それを、構造的に分かりやすく解説してくれている本です。
途中、こういうくだりがありました。引用します。
あるシステムエンジニア(SE)の人の話ですが、プログラムを期限までに徹夜続きで構築したといいます。しかし、急いで作っているのでバグがどこかで出る。そのたびにまた徹夜が続くのですがプログラムは自分が作ったので、自分しか直すことはできません。
そんな毎日を繰り返していたある朝、体が重くて動かない体を無理やり会社まで運び、会社のパソコンを立ち上げたとたん、目の前が真っ白になって何も見えなくなったそうです。まさにフリーズ状態。脳が自ら電源をオフにしたのです。
(中略)1歩引いた目線で冷静に世の中と向き合う。最低限の努力はしながらも、過大な期待をしないくらいの距離感が、心の安定には良いと思います。
自分も今、自分にしかできない(代わりとなる人がいない)業務をしています。だからミスがあれば直す作業は自分にしかできません。協力を得られないぶん、孤独感もあります。引用されているシステムエンジニアの方と違うのは、短いけれど、寝る時間は確保されていることです。だから脳がフリーズ状態にはなっていません。
同じような立場の方はどうか気をつけてほしいと願います。「ならば他の人に頼めばいいじゃないか」と周りの人は言うでしょうし、実際にそういう書物もありますが、それができないから「脳がフリーズ」するのです。
解決が容易にできない現代、この本を読んで少し「生き方」を見つめなおすのも一手だと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。