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効きすぎる「薬」に恐怖を感じたこと

もう20年ほど前の話ですが。

特効薬だった

インフルエンザにかかってしまったらしく、高熱が出たので病院に行ったときのことです。

医者は「これ、新しい薬なんですけど効果はあると思います」と言って、
「リレンザ」という薬をくれました。

それまでは錠剤だったり粉末だったりで、水で一緒に飲んで服用していました。

という薬の服用法とは違い、小さなプラスチックケースに入れて、その口から直接その薬を吸い込みます。

やってみました。

例えが適切ではないかもしれませんが、中川家の弟さんがモノマネをする新幹線のトイレの

「コッ」

これに近い感覚です。

服用した瞬間、「ングッ」となりました。

明日、熱は下がりました。

疑問を抱いた

それまでは、薬が効いて「よかった」と思っていたのですが、このときだけは違う気持ちでした。

「いいのか。こんな即座に効いて」

錠剤や粉末の薬は、発汗を促すイメージで、少しずつ熱が下がっていきました。自分がしっかり布団をかぶらなければ熱が下がってくれない。自分の摂生具合がちゃんと体調に反映されていたのです。

が、この薬はそれがなくて翌日には完全に熱が下がりました。

この薬には、

「自分で治そう」という能力が必要ない

これってものすごく怖いことではないかと思ったのです。

以降、「薬って何だろう」と、薬そのものを見直す事になり、今では熱が出たぐらいではまったく病院にも行かないし薬も服用しません。でも至って健康です。

#振り返りnote

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東の京の田舎市民
至ってごく普通のサラリーマンのつもりですが少し変わった体験もしています。

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