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この夏の星を見る(辻村深月)
図書館で予約していた本がようやく。あまりに昔の事だったため、なぜ予約したのか覚えていません。
来てみてビックリ。分厚い本でした。
最近家のことで忙しすぎることと、この本のぶ厚さに圧倒され、なかなか読み進められずにいましたが1/4ほどを過ぎたあたりでようやく目を通すエンジンがかかり、どうにか読み終える事ができました。
コロナ禍だったからできた中高生の青春小説、といったところでしょうか。
コロナ禍になったことでリモートワーク、リモート打ち合わせ等の機能が発達。人との接触が密なのが中学高校の常なのにそれが困難になったあの時期、「つながりというのは、こういうカタチもあるよ」と示したひとつの小説です。
あの年、うちの子も中学3年生でした。すべての行事が中止になったあの時をどう思っていたのでしょう。(あまり面を向かってそれを聞く機会はないのですが)
「教える事」について共感できた部分がありました
誰に頼まれなくても必要とされなくても、自分が好きだから、求められたら、きっとどこまでもその相手には答えるというだけ。
(略)自分がこんなに楽しいし、おもしろいと考えていることは、きっと他の人にもそう思ってもらえると、無条件に、子どもみたいに信じている。
子どもの自分がきちんと相手をしてもらえた以上に、そんな子どもみたいな大人がいることがただただ、その時の亜紗には本当に嬉しかった。
「教えてやる」ではない、先生の姿。
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