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生きるのがつらい方へ

『余命10年』の作者によるもう1つの作品です。

「感動」だけでは言い表せない

こちらのリリース文には、

生きてさえいれば、きっといつか幸せが待っている──。
『余命10年』著者の感動の遺作。

とあります。『遺作』とあるように、筆者は故人です。「あとがき」によれば、亡くなられた後でこの作品が発見されたようです。

Kindleで読みました。あまりKindleに慣れていないのでゆっくり読み進んだのですが、もし通常の紙の書籍だったらあっという間に読み進んだのかもしれません。

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2人の主人公が登場します。

最初に登場するのは、「明日死のう」と思う男児。2番目に登場するのが、その男児が慕う女性(おば)と何らかの関係がある(?)男性です。

2番目の男性が経験した7年前の話が、物語の大半(2〜5章)を占めます。

その長い話が終わって元の時代に戻ったときの、読者としての脱力感。これはなかなか味わったことがないです。

すぐにもう一度読みました。2度目は、1章→6章(最終章)の順序で読みました。「つながり」に驚きました。

強烈なメッセージ

「生きていればきっといいことがあるよ」

「死んでしまったら何も残らないよ」

などなど、生きていることがつらいと感じる人に対しては、これまでいろいろなメッセージが発信されています。

それでも自殺者の数はなかなか減りません。

私も、「生きる意味ってなに?」って子どもに聞かれたら、

「長く生きると、見えなかったものが見えてくる。数十年経って、あれってこういうことか、と発見できるんだ。生きているとそのうちわかるよ」

と答えています。

でもこれには「具体性」が欠けているかも…

悩んでいる方

何も言わずに何も考えず、この物語を読んでほしい。

単なる励ましの言葉をはるかに超える強烈なメッセージを受け取ることができます。

それを「遺作」というかたちでこの方は遺されたのです。

そして、この方は、「もっと生きていたかった」。それをこの物語で発信しているように思います。

これを世に出してくれたご家族の方に感謝です。

最後に

おそらく皆さんにとってはかなりどうでもいい内容のネタが、こんな評価を頂いたようです。

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ありがとうございます。



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東の京の田舎市民
至ってごく普通のサラリーマンのつもりですが少し変わった体験もしています。

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