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ラストバンカーが説く、仕事の心得

前項では、ラグビー界の中にいながら三井住友銀行に勤めるバンカーでもあった宿澤広朗氏について書きました


宿澤氏が勤めていた銀行の頭取にもなったのが西川善文氏。西川氏の著書を読みました。同書でも宿澤氏について「いずれは頭取になる人材だった」と、早すぎる死を悼んでいます。
この本では、「ラストバンカー」とも言われる西川氏がたどってきた仕事について書かれています。

金融業界の危機や試練は過去幾度もあったかと思いますが、それを乗り越えてこられた方だからこそ、内容には説得力があります。

机上でわからないことが現場にある

と書かれた項にはこんなことが書かれています。

「人とモノが動く現場」に対する好奇心は、ビジネスに携わる者にとって一つの「能力」と言っても過言ではあるまい。仕事の精度を高めるためにも、現場に足を運ぶ必要がある。

デスクワークでは見えないことがある。これはここ数年デスクワークの比率が激増した自分もすごく強く感じます。実は今日も、本来であれば遠方の現場へ行きたかったのですが、予算不足のため行けずじまいでした。

また、

当時は「住友銀行はトップダウン経営が徹底している。だから、スピード感があった」という声があった。外からは、そう見えたのかもしれない。しかし、外部環境の変化、あるいは将来の見通しを契機として考えただけのシンプルな戦略にすぎないのである。違いがあるとすれば、ピンチがチャンスに見える人とそうは見えない人がいるということだろう。

とあり、シンプルに物事にあたる重要性を他の箇所でも述べています。

ホントにごもっとも。ここ最近の私は、複雑怪奇な仕事ばかりやっていて脳内がパンク状態です。

どこかで何かを投げ打たないといけない。そう思います。

https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000347798



#読書感想文

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東の京の田舎市民
至ってごく普通のサラリーマンのつもりですが少し変わった体験もしています。

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