AiQ | #4. ロジックツリー
今日から使えることわざ・格言・名言・ありがたい先人の知恵をまとめた「Steal with Pride」、参加者の人生の転機となる魔法がかかったような瞬間であるマジックモーメントの醸成を目指す「毎回を神回にする」、そして、その原点である「最高のプレゼンの届け方」、ジブンらしさで輝く「Personal Branding」に続く第 5 弾!
新シリーズは「AiQ:論理的思考型問題解決力 - Mastering the Art of Logical Problem Solving」(全 10 回予定)
AI 時代に必須! 論理的思考をマスターしよう!
僕自身がこれまで受けた研修や読んだ書籍から学んだことや、実際のワークショップを企画から提供まで行ってきた経験から学んだことを、AI 時代を勝ち抜くために不可欠な「論理的思考型問題解決力」としてまとめてみました!
ロジックツリーとは?
あらゆる情報を無意識に MECE に分解できるようになったら、次は、ロジックツリー。コンサルティング業界では常套手段の問題解決の手法で、一般的には、マッキンゼー・アンド・カンパニーなどが体系化し、普及させたと言われています。
ロジックツリーのイメージは、その名の通り木の枝が分岐していく樹形図。問題の本質を見抜き、効果的な解決策を導き出します。
もし、複雑な問題を前に、どこから手をつければいいか分からず、途方に暮れていたら、ロジックツリーで、問題を階層的に分解し、視覚的に明らかにすることで、真の原因を特定します。
それにより、表面的な問題を掘り下げて本質を捉え、効果的な解決策を導き出すことが期待できます。
事例:社員のモチベーション低下
では、具体的にどのようにロジックツリーを作成するのか、実際にやってみましょう。
「社員のモチベーション低下」という問題を分析する場合・・・
年齢層、部署、勤続年数といった切り口で層別分解したり・・・モチベーションを構成する要素で変数分解したり、入社から退職までのプロセスで分解したりすることができます。
仕事への不満
キャリアパスが見えない
「彼らは、自分たちのキャリアがこの会社でどう進んでいくのか、明確なビジョンが見えないと言っています。」・・・若手社員が将来の見通しを持てず、モチベーションが低下する原因。成長実感がない
「毎日同じことの繰り返しで、成長している実感がまったくないんだよね。」・・・単調な業務により、自己成長を感じられず不満を抱く様子。仕事内容が面白くない
「それに、正直言って仕事自体が面白くない。自分のやりたいこととは違う。」・・・興味を引かない仕事が、モチベーションの低下を招く。
待遇への不満
給与が低い
「この給料でこの仕事量は割に合わない。転職を考えるよね。」・・・給与と仕事量のバランスに不満があることを示唆。福利厚生が充実していない
「福利厚生も古臭くて、全然魅力を感じないよね。」・・・会社の福利厚生が時代遅れで魅力がないことへの不満。評価制度が不公平
「しかも評価制度なんて不透明で、公平じゃない。」・・・評価基準が不明瞭で不公平に感じることがモチベーション低下に繋がる。
会社への不満
企業文化に馴染めない
「企業文化に違和感を感じているのかもしれません。彼らはより柔軟な働き方や、自己表現を重視している世代ですから。」・・・固定的な企業文化に馴染めないことで不満が蓄積。経営方針に共感できない
「経営方針に共感できないという声も多いです。私たちが掲げるミッションが、彼らには響いていないのかもしれません。」・・・会社の経営方針やミッションが世代の期待に合わないため、共感が得られない。社内コミュニケーション不足
「社内のコミュニケーションも不足しています。上層部と現場の距離が遠く、現場の声が届かないという感覚を皆持っている。」・・・上層部と現場のコミュニケーション不足が原因で、従業員が疎外感を感じる。
ロジックツリーで図式化すると、少しは明確になってきましたね。
重要なのは、ここで思考を止めないこと。それぞれの原因を、さらに深く掘り下げていく必要があります。
例えば、「キャリアパスが見えない」のはなぜか?「給与が低い」のはなぜか?「企業文化に馴染めない」のはなぜか?「なぜ?」を繰り返し問いかける ことで、問題の本質が見えてくるはずです。
ロジックツリーを使いこなそう!
ただし、ロジックツリーは、問題解決の強力なツールですが、万能ではありません。
メリットとデメリットを理解した上で、適切に使いこなすことが重要です。
メリットとしては、客観的な分析や複数人で議論を可能にし、問題の全体像を把握し、根本原因を特定することに役立ちます。
一方、デメリットとしては、あまりにこだわりすぎると・・・発想が限定されてしまうこともあるので注意が必要です。
他にも、高い作業負荷を要したり、柔軟性が欠如したりしがちなので、気をつけましょう!
また、ロジックツリーを効果的に使いこなすには、いくつかの極めたいコツと避けたいワナがあります。
最初から完璧を求めない・・・6-7 割程度正しそうなら先に進んでみて、つまずいたら再考すれば良しとします。
極めたいコツとしては、常に MECE を意識し、可能なら複数人で作成。
具体的な情報で裏付けしつつ、最低 3 回以上は「なぜ?」を繰り返します。
一方、避けたいワナとしては、結論ありきで分解したり、要素間の関係性を無視すると、ロジックが破綻する可能性が高まります。
また、良かれと思って、細分化しすぎると、往々にして手に負えなくなるので、要注意です。
次回は、「ピラミッド構造」です。
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FYI:併せて 「Steal with Pride」「毎回を神回にする」「最高のプレゼンの届け方」「Personal Branding」シリーズもどうぞ!
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