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傲慢と善良

※若干ネタバレ注意です。
久しぶりに本の話をしたいと思う。

と言ってもまだ読み終わっていないので、書評と言えるかは微妙であるが、読んでていろいろ思うことがあるので書いてみる。

その本は、タイトルの通り辻村深月さんの『傲慢と善良』である。

婚約者・坂庭真実が忽然と姿を消した。その居場所を探すため、西澤架は、彼女の「過去」と向き合うことになる―——。彼女はなぜ姿を消したのか。浮かび上がる現代社会の生きづらさの根源。圧倒的な支持を集めた恋愛ミステリの傑作が、ついに文庫化。
朝日文庫『傲慢と善良』裏表紙より。

辻村深月さんと言えば、最近『かがみの孤城』がアニメ映画化され話題になった。そちらは読破したのだがとても面白かった。映画は見ていないが、映画で知った方は是非原作も見ることをおススメする。

というわけで話を『傲慢と善良』に戻す。
ちなみに私はまだ第2章までしか読んでいない。読破している方々は是非その点考慮していただけるとありがたい。
ただ、そこまでで感じたことも多かったので、その中からお話しようと思う。



相手を点数づけること

ここまで読んできた中で圧倒的に頭に残っていることである。
正直心にぶっ刺さりすぎて頭から離れない。

主人公の架が飲み会の席で仲間から

あの子(真実を指す)と結婚したい気持ち、今、何パーセント?
『傲慢と善良』より引用

と問われる。

主人公がその答えを返すと、

それはそのまま、架が真実ちゃんにつけた点数そのものだよ。
『傲慢と善良』より引用

と言われた。

凄いドキリとした。
自分に落とし込んで考えたのが本当に間違いだと思う。
辻村さんのこの書き方すごい好きです。笑

第3章以降もストーリーが続く中、こうやって続々と考えさせられることが多くなるのかなと考えると、面白そうだと思う反面、自分を追い詰めてしまいそうな感覚になりそうで少し怖い。そう思わせる作品ってすごいなと単純に思ってしまった。



現代の生きづらさとは

裏表紙にも書かれていた「現代社会の生きづらさ」という文字。

急激に世界が変わり、婚活のみならず全てがアップデートされていく現代で生きづらさを感じる方も多いと思う。現在いる職場が、様々な要因を重ね、うつ病などを発症してしまった方を相手にすることもあるのでその実感はある。

だからって便利なものを捨てるわけにもいかない。そのジレンマを脱却するカギはやはり「環境を変える」ことや「生きづらさを感じないくらいやりたいことをやる」ことなんだと思う。環境を変えることは少しづつやりながら、自分の時間が使えるときはやりたいことを思いっきりやればいい。そんなことが出来たら今頃私はこの職場にいないと思うが、現実にするために今日をこうやって「noteの記事を書く」というやりたいことをやっている。



そんなわけで『傲慢と善良』を読んだ中間報告でした。読了したらまた記事を書くかもしれないし、書かないかもしれない。気が向いたら書くことにします。

生きづらい世の中。頑張って「自分が生きやすい世の中」を目指して頑張りましょう。



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