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yuyashiokawa
👀vol.644 ~損得ビジネス~
🌈.プロスペクト理論とは…
利益や損失に関わる意思決定のメカニズムをモデル化した、
行動経済学の理論。得をするよりも損をしたくないという
思いが強いという理論
1️⃣『リスク回避型』
2️⃣『損失回避型』
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1️⃣『リスク回避型』
👉賞金が貰えるくじ
[Q1]
・くじA:100%の確率で4,000円を貰える
・くじB:80%の確率で5,000円を貰えるが、20%の確率でハズレ(0円)
.
このくじの不思議なところは、
「くじA」と「くじB」の期待値は同じというところ
「くじA」の期待値:
4,000円✖︎1=4,000円
「くじB」の期待値:
5,000円✖︎0.8+0円✖︎0.2=4,000円
どちらのくじも、期待値は4,000円
つまり確率的に言えばどちらのくじを引いても一緒
にも関わらず、
実際の心理としては
リスクを避け「くじA」を引いてしまう
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2️⃣『損失回避型』
👉罰金を払わされるくじ
[Q2]
・くじA:100%の確率で4,000円の罰金を支払う
・くじB:80%の確率で5,000円の罰金を支払うが、20%の確率で罰金なし
.
このくじも[Q1]と同じで、
「くじA」と「くじB」の期待値は同じというところ
どちらのくじも、期待値は-4,000円
つまり確率的に言えばどちらのくじを引いても一緒
にも関わらず、
実際の心理としては
損失を避け「くじB」を引いてしまう
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🌈.結果
👉[Q1][Q2]を見比べると、もう一つの疑問が浮かんでくる
"賞金が貰える"[Q1]では、"リスクのないくじ"を
"罰金が課される"[Q2]では、"リスクのあるくじ"を
このように人間は確率に基づいた合理的な
判断をするとは限らないということ
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🌈.ビジネスで置き換えると
👉期間限定の割引キャンペーン
期間中に得られる利益を確実に確保したいという
顧客心理に訴えかけたキャンペーン
👉金額返金キャンペーン
仮に購入して使えなくても損失を回避できるという
安心感を顧客に与えている
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以上です😇
最後まで読んでいただきありがとうございます!!