「テレビCMが好き」2024年1月8日から2024年1月14日

テレビCMが好きだ。

例えば「ビールでないけど、ビールみたいな味がするアルコール飲料」がある。それを大物タレントがグビッと飲み干す。そして「うまい!」と言う。

大物タレントは「ビールでないけど、ビールみたいな味がするアルコール飲料」は飲まないと思うし「うまい!」なんて思っていないはずだ。

これ、あえて言葉を選ばずに言うと「嘘」である。嘘を堂々と言っていて、本当にすごい。感心する。嫌みのように聞こえるかもしれないけど、心の底からそう思う。

さらに、こうした嘘を視聴者はみんな知っているのに、なぜか広告として成立しているのもいい。実際にこれで売上が上がるんだろう。だから同種のテレビCMがいろいろと作られる。

テレビCMと、CMをとりまくこうした一連の状況が好きだ。人間の心や社会の機微がよくわかる。

2024年1月8日

朝食の時にのんちゃんが目を閉じて「のんちゃんどこ~?」と言っていた。1歳11か月の人のジョークだ。おもしろくないけど、ものすごくかわいい。目を閉じたときのまつげに見とれてしまう。

昼食にのんちゃんと二人でCoCo壱番屋に行く。のんちゃんはお子様セットを注文。カレーにハンバーグにポテトにゼリーが付いてくる。

のんちゃんとしては上手に食べられた方なのだが、やはりカレーをズボンにこぼしてよごしてしまった。次回からは「カレー抜き」で注文するのが良さそう。ココイチのアイデンティティを潰すことになるけど……。

のんちゃんのベビーカーには布製の絵本をプラスチックの鎖でつなげている。表紙はアリの絵だ。

そのベビーカーでのんちゃんと公園に行く。すると、のんちゃんと同じくらいの知らない男の子がベビーカーに駆け寄ってきて、布製の絵本をつかみ「アリだ! アリだ!」と叫んでいた。

「そうだね! アリだね~!」と自分の中で一番明るいトーンを使って返す。知らない子の絵本をつかんで「アリだ!」と言う男の子を否定したくないから。

すぐに男の子のお母さんが駆け寄ってきて「すみません……」と声をかけると、男の子を連れて行った。

ここから先は

2,071字

斎藤充博の活動を見守ってもらうメンバーシップです。むかしむかし多摩川に「タマちゃん」というアザラシが…

見守りプラン

¥500 / 月

スーパー見守りプラン

¥800 / 月

この記事が参加している募集

サポートしていただけたら妻においしい果物を買ってきます。