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ストコフスキー「ファンタジア」と題された一見チープなCDについて

おはようございます。やはり充分に寝たとは言えないのですが、朝4時に目覚めてパンを食べて二度寝、三度寝して、ようやくこの時間となりました。おっと、けさは日曜か。クリスチャンは教会に行かないといけない時間帯ですね。ごめんなさい。こういう仕事になってから、私は完全にリアル教会ではなく、オンライン礼拝となりましたのです。夜にやっているオンライン礼拝に行きます。まあいいです。構わずクラシック音楽オタク話を書きますね。「好きなCD」の話です。本日は、ストコフスキー指揮フィラデルフィア管弦楽団による「ファンタジア」と題されたチープなCDについてです。これが、すごいのですよ!

おそらく1994年に買っています。大学1年のときです。大学2年の五月祭で、チャイコフスキーの「くるみ割り人形」組曲をやるときにはすでに持っていたCDですので、そのころになります。30年は持っているCDですね。

これは、ディズニー映画「ファンタジア」のサントラとかではありません。「ストコフスキーが『ファンタジア』でやった名曲を、ストコフスキー指揮フィラデルフィア管弦楽団の演奏で集めました」というCDです。しかし、ものすごく名演奏がそろったので、大好きなCDなのです!

曲順に紹介しますね。

まず、バッハ=ストコフスキーの「トッカータとフーガ」です。ものすごくたくさんあるストコフスキーの録音のなかで、1番古いものです。1927年録音。いい演奏ですね!若いころのストコフスキーの生きのよい演奏が聴けます!この曲はほんとうにファンとしてはよりどりみどり聴けます。私はパッサカリアとフーガと並んで、指揮者用スコアを購入したものです。いまどこに行ったかわかりませんが、学生時代、ある地方の大学の学生さんからおたよりをいただき、このスコアを郵送でお貸ししたことがあるのです。この曲が候補曲で、スコアがいるとのことでした。私は、決まったら本番の録音を聴かせてくださいねと言ってスコアをお貸ししました。決まらなかったようですが、図書券を添えてお返しくださいました。

私はこの曲は、生で2回、聴いています。デュトワ指揮N響と、外山雄三さん指揮日フィルです。後者はストコフスキーが来日したときにこの曲を演奏したのと同じオケです。両方とも乗った団員さんはいたのか・・・?

私自身も、吹奏楽でですが、やったことがあります。そのブログ記事は、最後にリンクをおはりしますね。

次です。チャイコフスキーの「くるみ割り人形」組曲!これは最高な演奏です!1926年録音。もう最高です!これ以上は考えられない自由さ!

1か所だけ、ストコフスキー・マジックと考えられる箇所の改変を楽譜で書きますね。ホルン、ティンパニ、スネア、第1ヴァイオリン、チェロを書きました。どこでしょうか?(チャイコフスキーはホルンは調性記号でなく臨時記号で書いていることと、それからsffzと書いてあるのは正確にはsffです。finaleでsffが出ませんでした。)


正解です。ここにはスネアはないです!でもこの改変、すごく効果的なのですよね~大好き!

くるみ割り人形組曲は、学生時代にやりましたよ。それよりも前にこのCDは持っていたと記憶するので、1994年の買い物ではないかと思うわけです。それより前は高校生であり、このようなマニアックなCDは手に入りませんでしたから・・・。私がやったときは、チェレスタやハープがいませんでしたので、「行進曲」「中国の踊り」「あし笛の踊り」「トレパーク」の抜粋4曲でしたけれども。また、客席の生演奏でもしばしば聴きます。ただしプロの演奏で聴いたことがないかもしれませんけどね。

続きまして、デュカスの魔法使いの弟子。いい演奏ですねえ!ストコフスキーは、「ファンタジア」のサントラを除いては、唯一の録音になります。1937年録音。

この曲はとてつもなく難しいですね。学生時代、スコアを図書館で借りて来てさらったら、とてつもない難しさでした。でも、あるアマオケで聴いたことがあるのですよ。すごいなあ。

続きましては、ストラヴィンスキーの「春の祭典」です。これはすごい!2024年現在、この演奏をしたら皆さんたまげるでしょう(これは他の演奏にも言えますが)。ハルサイの世界初録音でしょうね。1929年録音。当然、そのあとのストラヴィンスキーの違う版ではありません。1947年版なわけはないですよね(笑)。これはハルサイのものすごい演奏です!

ストコフスキーは、ハルサイは、「ファンタジア」のサントラのようなものを除けば、なんとこれが唯一の録音です!じつはデッカがステレオ再録音しようとしたらしいですが、ストコフスキーはそのとき、心臓発作を起こして、あらゆる仕事をキャンセルし、そのレコーディングも実現しなかったとかだそうです。惜しい。あと、アメリカ交響楽団を指揮した録音が出回っているかもしれませんが、あれはのちの人がリハーサルから合成して作ったフィクションですからね。

この曲は、初見大会の経験があるほか(第1部)、生で聴いたのが少なくとも2回。プロの演奏で聴いたことはないでしょうね。

最後に、ムソルグスキー=ストコフスキーの「はげ山の一夜」。これもすごい演奏でしてねえ。1940年録音。このあとストコフスキーは、この作品を、あと2回、正式な録音をしましたが、得意な録音です。編曲も含め、すごいです。

ちょっとこのCDはすごすぎです。80分収録。濃い80分間です。いままで紹介しなかったのは、これの存在を忘れていたのか?とにかく、ストコフスキーのアルバム(後世のチープなものですけど)としては、忘れ難い出来のものです。大好きです!

最後に、バッハのトッカータとフーガをやったときの記事をはりますね。よろしければどうぞお読みください!

修士課程2年のときにエキストラ参加した吹奏楽の本番 | 星くず算数・数学教室 (hoshikuzumath.com)

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