【漫画感想文】「この音とまれ」24巻を読んで
我が家は家族ぐるみで読んでいる漫画が何冊かあります。
その中の1冊が「この音とまれ」。独りぼっちだった少年が、箏を通して仲間を得て、仲間とともに成長していく・・・。簡単に説明するとそんなお話です。
我が家には箏もあるし、夫が中学時代に部活で箏をしていたり、子どもたちも少しだけ習っていたりというので、馴染みがあります。
つい最近最新刊の24巻が出たということで、早速買ってきました。
普段私は漫画をアプリで読むことが多いのですが、「この音とまれ」は別格です。
紙で読むと、家族で感想を共有しやすいですね。
「このページのこの絵が…」といったように話が盛り上がりました。
今回はまず、最初の部分で4人の男子が箏を弾く様子、指使いに圧倒されました。10歳息子は、「この絵すごいな!」と興奮しています。
そして、理解しあえていなかった者同士が箏の練習を通して音で会話を重ね、本気で一緒にやりたいと思うようになっていったさまが24巻の最初に描かれています。
23巻までの話が抜けていて、忘れた状態のまま24巻を読み始めたのですが、それまでの話がうろ覚えであってもたちまち引き込まれてしまいました。
基本的には「久遠 愛(くどお ちか)」という男子が主人公ですが、出てくるキャラクター全員の背景や生き様もしっかりと描かれていて、どのキャラクターにも共感できます。
★★★★★★★★★★★
そして24巻は巻末の読み切りがまた秀逸でした。
周りからの愛情を受けることに慣れていない「愛(ちか)」に本当の友だちができた経緯、涙なしには読めませんでした。
友だちのお父さんが「愛」にかけた言葉もまたしびれました。
自分の子どもを信頼しつつ「愛」を大事に思う気持ちが溢れていて、こんなことをこの状況で言える大人になりたい、と思いました。
「この音とまれ」はアニメにもなっていますし、Youtubeで曲を聞くこともできます。我が家はCDも購入しており、曲もお気に入りです。
いつか作品中の曲を弾きたい、と子どもたちは言っていますが、できるかどうか・・・。
まだ読んだことがないという方がいらっしゃったら、是非読んでみてください。箏が馴染みのない方も、楽しめるお話です。