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「メダカの成魚、なぜ稚魚食べる」という小学生新聞の記事から考えたこと。

こんにちは。

いつもnoteを見てくださって、ありがとうございます💛今日も生活を通して感じたことを書いています。

新聞って面白い!

我が家では、6年ほど前から「朝日小学生新聞」を購読しています。こちらは日刊なので、子どもたちが毎日ちゃんと読めるか最初は心配でした。でも、日刊であるために毎朝必ず新聞を気にする癖がついてきています。今では毎日興味のある記事を読んでいます。

わたしは、そんな子どもたちのことを「新聞好きの母の策にまんまとハマったな」とニヤニヤしながら見守っています。

この小学生新聞、朝日だと月々1800円程度と決して安くはないのですが、頑張って購読しています。実は子ども以上にわたしもワクワクしながら読んでいるのです。

考えるヒントを与えてくれた記事

そんな中、つい最近心にとまった記事があったのでここに書き留めておきます。

小学5年生の女の子が、メダカの成魚と稚魚を飼っているものの、一緒にすると稚魚が成魚に食べられてしまうので別々に飼育している。そんな中「なぜ成魚は自分の子どもだと認識できずに食べてしまうのか?」と女の子は疑問に思ったとのこと。

この疑問に答える形で記事は書かれていました。

まず、わたしはこれを読んだとき、質問者の女の子が「なぜ成魚は自分の子どもだと認識できずに食べるのか」と考えたところがおもしろいと思いました。
食べてしまう理由を、自分の子どもだと認識できないからという前提でとらえていたからです。

この女の子の問いに対して、東北大学大学院生命科学研究科の安斎賢(あんざいさとし)さんが回答していました。

実際には成魚が稚魚をどう認識しているかはまだわかっていないそうです。つまり、自分の子どもと認識するかどうかは関係なく、一緒にいたら食べてしまうということでした。

それでも、女の子の発想は、自分なりに分析しようと努力した結果のような気がしてわたしは素敵だと感じたのです。

自分自身についての気づき

メダカの稚魚と成魚は同じ水槽で飼育すると、稚魚が食べられてしまうから一緒の水槽にしない

生物についての知識があまりないわたしでも、以上のことは何となく知っていました。

でも、今回の記事に出会い、今までなぜ食べてしまうのかを考えようとしたことはなかったということに気が付きました。学校や本で、そういうものと教えられたから、知識として受け止めていただけだったのです。
何も考えずに自分は「『そういうものだから』で片付けて、ただ何となく受け入れよう」としてしまったことを、あらためて認識しました。

ちなみに、我が家の子どもたちに念のため以下の3点について確認してみました。

①メダカの成魚と稚魚を一緒の水槽に入れないことを知っているか。
②一緒に入れたら成魚が稚魚を食べてしまうことを知っているか。
③なぜ成魚が稚魚を食べてしまうと思うのか。

①と②について

小4次女と小5長男はどちらも知っていました。夫が生き物好きなので、一緒に過ごすうちに知識として理解していたようです。成魚が稚魚を食べてしまうということもちゃんと理解していました。
(あらためてそれを知識として知っているかどうか、確認する機会が持ててよかったです。)

さらに突っ込んで、③について聞いてみたところ
次女は「小さいから食べてしまうのかな」
長男は「肉食だから」
とのこと。

わたしはもう何も考えずに、メダカはそういうものとして受け入れていました。実際のところ、正解はわかっていないようです。しかし、答えが出ていないことに対してもなぜだろう、と自分なりに考えることは大丈夫だと思いました。

さらに今回のことで、大人が少し考えを深めるような声掛けをすれば、子どもはそれなりに自分の頭で考えて答えを出そうとするのだと感じました。

どんな些細なことでも、③のレベルまで降りていって考えることができたら、新しい世界が拓けるような気がします。

記事からわかったこと

昔から日本の野生のメダカの成魚と稚魚を一緒に飼育すると、成魚が稚魚を食べてしまうことは知られていました。
ただ、なぜそうなのかばまだ解明されておらず、いくつかの知られている事実から考えることになりそうです。

香港やタイなどの常に気温が高い地域の成魚は稚魚を食べないそうです。気温が高いので、「メダカは年中繁殖し、親と子はいつも一緒にいてお互い認識できる状態にあり、親が子を食べたら種が滅ぶとわかっているので食べないのではないかと考えられる」そうです。

それに対して日本のメダカは、春から夏前にかけて卵を産み、自然界では卵を産むと死ぬので親と子が出会うことも、一緒に過ごすこともありません。そのため、「自分の子を食べないという仕組みが、進化の過程でなくなってしまったのではないか」(安斎さん談)とのこと。
そしてさらに日本のメダカは、飼育という環境で2、3年生きることになります。そこで初めて親と子が出会ってしまうので、成魚は突然現れた小さなメダカを自分の子だと認識することができなくなっているのではないか、と言われています。

いずれにしても、以上の説はまだ科学的に証明されたものはありません。今後、メダカの脳の働きや遺伝子を調べることで成魚が稚魚をどう認識しているか、エサをどうとらえているかといったことがわかるかもしれないとのことでした。

まとめ

小学生新聞を読んでいると、自分が興味を持っていなかったこともわかりやすい言葉で説明がされているので、すんなり頭に入ってきます。それだけに「おや?」とひっかかることが多いと感じています。

今回は、新聞記事から、自分なりに考えたことを深めてみました。本で読んだり、経験から何となく知っていたりする知識も、当たり前のこととして受け止めるのではなく「なぜなのか」をもっと突き詰めて考えてみると面白い発見があるように思います。

子どものため、と言いながら自分自身が一番楽しんでいました。


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一ノ勢さい子(二拠点生活を目指す人)
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