木瓜紅華
「たわけ」と呼ぶなら呼ぶがよい
「うつけ」と呼ぶなら呼ぶがよい
寒の風吹く白きとき
野を圧し込める空のした
見事に紅く華やいで
高く笑って見せようぞ
「たわけ」という名に恥じぬよに
「うつけ」という名に恥じぬよに
この世を誇って見せようぞ
木瓜紅華~ぼけあかくはなやぐ~
「木瓜」と書くのは、果実を小瓜と見たからだと思われる。「木瓜」を「もっけ」と呼んでいたのが次第に「もけ」から「ぼけ」となった説と、「ぼっくわ」と呼んでいたものが「ぼけ」となったという説がある。
11月下旬から咲きだすものを「寒木瓜」という。
~「花の七十二侯」(環境デザイン研究所)より
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