甘露~かんろ~
ころりと転がる露一つ
唇濡らして囁き二つ
睫毛震わせ涙を三つ
吐息に乗せて四つの波
五つ進めば虹の端(はた)
六つ歩いて帳を下ろし
闇に溶けたら七つの子
八つ数えて瞼を閉じて
九つ聞いたら夢の中
十の先には刻まぬ時に
この身託して朱の門
甘露~かんろ~
中国の伝承で、天地陰陽の気が調和すると天から降る甘い液体。王が高徳であると天から降るともされ、また神話上の異界民・沃民はこれを飲んでいるとされる。後にインド神話の不死の霊薬アムリタと同一視されるようになった。
●写真:むにさん https://twitter.com/160muni911
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