うちなびく~打ち靡く~
ほたりほたり
窓の外には牡丹雪
ゆらりゆらり
息吹の目覚めはあと少し
十夜二十夜三十夜
若芽を育み枯れ木は紡ぐ
夜を重ねる子守唄
かさりかさり
朽ちる親葉の願いを散らし
きらり渦巻く朝の風
ほたりゆらりと扉を打てば
ゆるりとほどけて靡き行く
打ち靡く~うちなびく~
枕詞
靡く様子から、「草」「黒髪」にかかる。また、春になると草木の葉が茂り靡くことから、「春」にかかる。
【うちなびく春さり来ればしかすがに天雲霧らひ雪は降りつつ】~草木のなびく春になったけれど、空には雲が出て、雪はまだ降り続く。
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