永遠の謎の美女
子供の頃は、甘酒が嫌いだった。
田舎の子なので、あの頃に
飲んでいたのは祖母の手作り
甘酒だったと記憶している。
異様にご飯粒の存在感があり、
発酵というより腐ってる感じで
栄養があると言われても、
美味しいとは思わなかった。
子供が幼児の頃、町の児童館で
幼児サークルのバザーがあり、
そこで振る舞われた甘酒は、
衝撃の美味しさだった!
私はそこで、決定的に
甘酒好きになったのだ。
勿論、それ以前から私と甘酒の
関係性は良くなっていた。
子供の頃とは好みも変わるし、
甘酒自体の品質も良くなって
美味しいと感じられた。
特に好きな商品は、
関西では昔から知られた
お醤油や佃煮の食品会社、
『ブンセン』さんの商品
『むちゃン酒』
米粒の割合といい、
こなれ具合といい、甘さといい
粘度といい、全てが私好みだ。
そして何より、専属キャラクター
として昔から変わらない謎の美女
『むちゃン』さん♥️
出自も本名も不明ながら、
高貴な血筋を感じさせる彼女は、
どういう経緯でこの甘酒の
専属キャラクターになったのか?
むちゃン、の『ン』だけが
カタカナなのは何故か?
全てが謎である。
そもそも、この会社の社風には
独特のものがあり、
関西圏で馴染みの深い
海苔の佃煮『アラ!』や
昆布の佃煮『パ』(山椒入り)
『しい』(シイタケ入り)
『またネ』(松茸入り)などの
商品名は、工場で働くお姉様方
からの公募で決まると言う。
真偽を確かめた訳ではないが、
一時期ブンセン本社の近くで
勤めていた事があり、
関西圏では古くから有名な
会社なのに、思ったより
こぢんまりというか、
アットホームさが感じられる
会社だったので、商品名の件も
本当だろうと感じたものだ。
と、いうわけで
雨の日曜日。
湿っぽく寒い朝には、
温かい甘酒が良く似合う。
むちゃン酒を好みの濃さに薄め、
砂糖をほんの少し足したら
生姜と隠し味の塩をひと摘まみ。
これが私の定番レシピ。
アミノ酸やたんぱく質も豊富な
甘酒は、美容にも健康にも良い。
なのに美味しい!😆
イッツ・ア・パーフェクト👍️✨
色々つらい事も多い世の中だけど
甘酒飲んで、ホッとして
『むちゃン』さんのように
長く若さと美を保ちながら
一線で活躍できたらな、と願う。