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HSP気質の私に海外保育へ挑戦する勇気をくれた魔法の言葉

こんにちは!

今回はカナダへ保育留学を決めた時のお話をしようと思います。

もともと内向的な性格の私が、現在カナダ永住者として生活していることは、数年前まで予想もしていなかった未来でした。

日本に帰国するたびに、家族、親戚一同から、「あんなに大人しかった子が海外で生活しているなんて、いまだに信じられない!」と言われるほどです。

そりゃそうです。本人が一番驚いています。笑

”人生なんてちょっとしたきっかけで180度変わってしまう”

ということを、ここ数年、身をもって実感しています。


2014年、私は日本で卒業を間近に控えた保育学生でした。

その年は保育実習が詰め込まれていた年だったので、とても忙しく、並行して就職活動も始めていました。

ネットで就職に関する情報を集めているうちに、興味本位で海外にある日系保育園で募集がないか調べてみました。

日本で保育学生になる前に、短期で留学経験があったので、海外で働くことにも興味があったのです。

でもなかなかピンとくる募集もなく、また当時は実際に海外で働く自信もなく、何となく調べては、その募集要項を眺める日々でした。

「海外、保育」というキーワードで検索していく中で、ある日カナダで現役保育士として働いている女性のブログを見つけました。そのブログを読み進めていくうちに、カナダでの保育にとても興味がわき、その方に直接連絡を取りました。

カナダの保育について、働き方について、さらに保育学校について、色々質問しました。その方から情報を受けとるうちにだんだんと「何だか私にも出来そうだぞ。やってみたいなぁ。」と思うようになりました。

それからは実習、卒業準備と並行して、2015年の卒業に間に合うように、一応準備だけ進めていました。

両親にも説明し、快く留学援助も受け入れてくれました。本当に両親には感謝してもしきれないくらい、一生頭が上がりません。

ところが実習もすべて終わったころ、私は何とも言えない不安に駆られていました。

カナダで保育を学びたいのは確かだけど、これ以上親に金銭的に援助してもらって行く価値はあるのだろうか?

日本でも消極的で生きづらさを抱えているのに、一人カナダで生活していけるのだろうか?

日本で就職して、自立した方がいいのかもしれない。

ちょうどその時、実習した園からいくつかオファーを頂いていて、その中の一つの園がとてもよかったので、心が揺れ動いたのかもしれません。

いくら自分で考えても一向に答えは出ず‥。そこで当時通っていた保育学校の先生に相談しました。

その方は講師として来てくださっていた外部の先生だったのですが、学会のために海外にもいくような方で、当時私が一番信頼していた先生でした。

今思うと常勤の先生方に相談すべきだったと思いますが、日本の保育について相談はできても、海外の保育について話せる先生はなかなかいなかったのです。

”日本の保育、海外の保育について知識があり、客観的な立場でアドバイスをくれる人” が、当時の私には必要でした。

個別に時間を取ってもらい、卒業後、カナダで保育の専門学校に行こうと思っていること、ただ今になって日本でこのまま就職した方がいいんじゃないかと迷っていることを伝えました。

その先生は静かに私の話を聞いた後、ゆっくりと話し始めました。

「カナダで保育を学んで、もしその後日本に帰国して就職する場合、教育の違いに苦しむことにはなるよ。

教育は、その土地の文化に根付いているものだから、カナダで学んだことをそのまま日本に持ち込んでできると思わない方がいい。そこは覚悟していったほうがいいね。

でも‥。

もし経済的にも大丈夫で、その挑戦をサポートしてくれる人が周りにいて、何より行動に移すだけのモチベーションが夕映さんにあるなら、この三つが人生で揃うことは中々ないから、挑戦してみてもいいと思うよ。

と、私の目をまっすぐに見て言ってくれました。

この言葉が、私がカナダ留学に踏み切った最終的な決め手です。

結果、留学当初は一年間限定の保育留学だったはずが、カナダの保育園に就職し、さらには永住者になってしまいました。

本当に人生何が起こるかわかりません。

あの時、この言葉を投げかけてくださった先生には本当に感謝しています。

それ以降、優柔不断な私が何か重大な決断をする際、この三つを基準に考えています。

1、経済的余裕

2、サポートしてくれる人の存在

3、行動に移すだけのモチベーションが自分にあるかどうか

これらが揃っていると確信があれば、少し自信がなかろうととりあえずやってみることにしています。

私はもともと自分に自信がないタイプで、カナダで生活している今もそれは基本的に変わりません。色々出来ない自分に落ち込むこともしばしば。

ただ”自信”て、何か行動した後に、後付けされていくものなのかな、と最近思い始めています。

何か一つ挑戦を終えたところで、少しの自信がつき、また次の挑戦をするときに、新たな不安がやってくる‥。

人生ってその繰り返しなのかも。

私はそのたびに、先生が投げかけてくれた言葉をお守りのように思い出します。

「人生で中々揃わない条件が、今揃っているんだから、よし。やってみるか。」

と少しだけ、挑戦へのハードルを下げてくれるのです。


さて今回はHSP気質の私が海外留学を決意したキッカケをお話ししました。

次回もお楽しみに!








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