保育④カナダで保育士として働くときに大切なこと
こんにちは!
今日は、”カナダで保育士として働くときに大切なこと”についてお話したいと思います。
早いもので、私がカナダで保育士と働き始めて今年で5年目になります。
カナダの保育現場で沢山の子どもや家族・保育士と関わる中で、カナダで保育士に求められる資質って何だろうな?と考えた時に、パッと頭に浮かんだことがあります。
それは、”チームで働く”ということ。
「えっ?保育の知識があるとか、指導力があるとかじゃないの?」と思ったそこのあなた!
そう!それももちろん大事です。子どもを指導するだけの知識や技術がないと、クラスがまとまらずに崩壊してしまいます。ただそれ以上に、チームで働く力がないと、保育士として働き続けることが難しくなってしまうと思います。
カナダでは保育士1人に対する子どもの割合が決まっています。
・Infant/Toddler(0~2歳児)‥保育士1:子ども4
・3-5(3~5歳児)‥保育士1:子ども8
そして多くの保育園ではInfant/Toddler classは1クラスの定員が12人。3-5は1クラス定員が24人。
なので、Special Needsと呼ばれる個人的なサポートが必要である子どもがいない限り、1クラス3人の保育士でチームを組みます。園全体の連携もそうですが、クラス内のチーム力によってクラスの雰囲気がガラッと変わります。
では具体的に、”チームで働く”とはどういうことでしょうか?
1.報告・連絡・相談をする。
これは保育園に関わらず、組織で働く場合にはとても重要なことですよね。保護者から預かった情報や、ライセンシング(カナダで保育園を管轄する部署)から通達される情報、また保育士間で気になること・相談事など、仕事をする上で知っておくべきことを情報共有します。
2.保育活動のアイディアをシェアする。
カナダ保育園での保育活動は多岐に渡ります。月ごとにテーマがが決められていることがほとんどで(例えば7月なら海の生き物など)、そのテーマに沿って、Art/制作, Math/算数, Science/理科, Letter/アルファベット, Sensory Play/感覚遊び, Circle time/手遊びや読み聞かせ、ゲームなどをする全体活動...などの計画を立てます。
その際に保育士同士で思いついた・調べたアイディアを共有し、自身の知識を深めるとともに、保育活動を全体でより良いものにしていきます。
3.得意なことを生かしながら、サポートしあう。
皆さんにも仕事の中で得意なこと、苦手なことがあると思います。例えば私の場合、
・得意なこと‥制作、クラスルームの飾り付け、保育活動のアイディアを考える。
・苦手なこと‥保護者対応
基本的にはクラス内の保育士で均等に仕事分担をしますが、アート系の業務が苦手な同僚に頼まれて、壁面の下絵を描いたり、飾りつけのアイディアをシェアしたり、ということがよくあります。その代わりに、私が保護者対応で悩んだときに、「こういう時、保護者にどう伝えたらいいかな?」ということを同僚に相談し、アドバイスをもらうこともしばしば。
自分の仕事を終わらせることが最優先ですが、お互いに得意なことを生かし、苦手な部分をカバーすることで、仕事を効率よく行っています。
カナダは移民が多い多民族国家なので、生まれ育った文化や言葉が異なる人と働くことが多くあります。それは保育現場も例外ではなく、働く上で同僚同士お互いを尊重し、理解していく作業がとても重要です。
そして「サポートしあう」という感覚がしっかりあること。
たまに、周りの人にサポートしてもらいっぱなしで、それを当たり前のように感じている人もいますが、そういう人は後々に問題が起きて職場に居場所がなくなってしまう人がほとんどです。
以前一緒に働いていた、日本人保育士の同僚が「1人1人は良い先生でも、チームの組み合わせによってクラスの雰囲気がガラッと変わってしまうよね。」と言っていました。
本当にそうです。私は、保育士の”チーム力”によって、クラスの子どもたちが精神的に安定するかどうかが決まる、と思っています。
さて、今回は”カナダで保育士として働く際に必要なこと”と題しておはなししました。きっと日本の保育現場でも共通する部分があったのではないでしょうか?
私の職場も9月からチーム編成がガラッと変わるので、HSPの私は緊張と不安でいっぱいです。笑 どうか良いチームになりますように!
では次回もお楽しみに!
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