【1日15分の英語貯金のススメ】~高校生の皆さんへ・自宅でこそできる英語回路のつくり方~
高校生の皆さん、元気に自宅学習していますか?普段は高校で英語を教えながら、「旅して恋する英会話」をテーマに個人で英語を教えたり、発達障害グレーゾーン当事者として発信したりしている、スカーレットといいます。
高校生のみなさんと会えないのが寂しいのと、自宅だからできる英語学習法を知って欲しくて、この記事を書くことにしました。高校生の春休みという皆さんの貴重な今の時間に、何かのお役に立てば是幸いです。
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好きなことに時間を使えることが嬉しい人、反対に急な変化で時間がうまく使えずもどかしい人もいるのではないでしょうか?物理的にからだを休めることができて、嬉しい人もいるかもしれない。何にせよ、自分で時間を使う良い機会になりますね。
さて、課題もたくさん出ていることと思いますが、学習の機会は学校外にもあふれていますね。個人や団体が無償で質の高い学習サービスを提供していて、わたしも驚き、感激しました。その中でも、普段私が高校生の皆さんとご一緒している英語に絞って、お勧めの学習法を一つ、紹介したいと思います。
【英語お勧め学習法】
それは、毎日一定時間、英語を聴いて真似してみることです。
音楽や映画も良さがあるのですが、ここでのポイントは、
①【意味を理解した英語を何回も聴いて、真似する】という、「聴く深さ」を担保すること
です。
市販の教材でも良いものが出ていますが、
(『みるみる音読パッケージ』や『英会話・ぜったい音読』、TEDの録音・文字起こしサービスもpodcastなどで出ていますね)
もう一つポイントがあります。
それは、
②【一日15分以上という時間を毎日、継続すること】 です。
この点で優れているのが、NHKのラジオ講座です。
けっこう細やかなレベル別にあり、ヒンディー語講座があったら私も本っ当に喉から手が出る位!聴きたいのですが(笑)、残念ながらありません。ネイティブが
本文を読んで、一文一文文法事項も交えながら日本語で講師が解説してくれるというのは、大変貴重です。
私はNHKの関係者ではありませんが(笑)、海外旅行のかの字も出ないような家で育った私が、他でもないこのラジオ講座を中学1年生の秋から聴き続けたことによって、英語が私の脳に根を張り枝葉を伸ばし、花開く滋養となった経験者です。
アレン玉枝光江先生から、高本悠仁先生、手紙にお返事を下さった佐藤久美子先生、楽しい英会話を17年前と変わらず伝授し続けていらっしゃる遠山顕先生、そして音の同化や消失というリスニングの壁を突破する知識を与えてくれた松坂ヒロシ先生まで。本当に、感謝している。
とりもなおさずNHK英語講座の英語のラインナップは素晴らしい。
↓ 講座一覧のリンクです。
ラジオだけでなく、聞き逃し配信で前週分の放送がストリーミングで聞けるようになっています。このページから飛べますね。
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高校生の皆さん、ぜひ、自宅で時間をふんだんに使えるこの機会に、英語を15分毎日聞く習慣をつけてみてはいかがでしょうか?
習慣の力は偉大です。
そして、若い皆さんの脳ですから、1、2、3年後にはものすごく変りますよ!
人間の話す言語なので、自分に合った方法で量をこなしたら必ず、身に付けられます。わたしは耳が良い継次処理寄りの脳特性を持っているので、ラジオがものすごく合っていましたが、もしかしたら同時処理優位で、テレビで動く視覚情報と共に学習した方が入る人もいるかもしれません。
(同時処理・継次処理についての私の理解はこちらで書いています。聴くのだけは本当に苦手、やスペリングだけは苦手…等、局所的に苦手が限定される人は、大勢の人とは違いう学習スタイルを持っているのかもしれません。それは、理解することによって対処することができます。苦手をカバーし強みを生かしていく方法や支援があります。専門的理解や検査が、それを助けてくれることもある。角度は違うかもしれませんが、わたしもその当事者です。支援先には、スクールカウンセラーさん等を通してつながれるはずです。困っていることがあれば相談し、必要な支援につながれると良いですね。)
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話は少しそれましたが…
英語を言語として本当に身に付けたら、学校のテストで問われる技能が、感覚的に解ける部分が大分増えて、楽になりますよ~♪
(一方で問題文の日本語の読解力が必要な問題も多いですから、本は読んでいたいですね。読めない人にはアマゾンオーディブルやオーディオブックなど、音声で読んでくれるサービスがあってすごいいいよ~!)
**さて、最後に:
♪高校生の皆さんへのおすすめ講座♪**
数ある講座のなかで、高校生の皆さんへのおすすめをリストしました。参考なれば◎各講座はこちらのページから飛んでね。
■『ラジオ英会話』…講師の大西先生は、英語的な文法の感覚を論理的に説明しつつ、それを体感して落とし込めるところまでもっていく方法の大家です。ストーリ性のある本文。しかもオヤジギャグが入ったりして楽しい。コミュ英は何となくわかるのに、英表になるとなぜか点が取れない人に、いいかも。
■『基礎英語2、3』…それぞれ中2、3に対応しているのですが、あなどるなかれ。中学校英語ができれば、たいがいの会話はどうにかなってしまうもの。ストーリーが展開していく中で、文法もちょこちょこ押さえながら、表現をターゲットにしていくので、英語の感性での理解を助けてくれます。文法的には基礎2が時制や動詞の活用でつまづきがちだと自覚している人、基礎3が完了形があやしい人、あたりだと思います。
が、あとは講師との相性で選びましょう!(重要)声が好きかとか、パートナーのネイティブの人が好きかでも良いですね。要は、気持ちよく続けられるか、が一番大切です^^
■『高校生からはじめる「現代英語」』…実際の英語ニュースを教材としていて、ほぼネイティブスピードです。上級者・チャレンジャー向けですが、これで耳慣れしておけばリスニングは怖くない!トピックも「タピる」とか、トレンディなものを扱っていますね。そういう意味で興味深いことは確か。英語をもっと得意にしたい人に、負荷をかけた良いトレーニングになります。ぜひチャレンジしてみてください。
*まとめ*
一日15分の英語は、貯金のようなものです。
一日150円を複利で貯金していくことを、考えてみてください。
十日では1,500円ですが、百日で1万5千円。一年で5万4千750円。
これを5%複利の年利で2年預けつつ、貯金を続けていくと、12万ぐらいになるようです。
(数字は苦手なので多少誤差があるかもしれませんがご愛敬。)
3年だともっと。
まとまったお金になって、卒業旅行に海外ぐらいは行けそうですね。
英語を使う未来が想像できない人もいるかもしれませんが、
英語が使えることで得られる機会や、アクセスできる情報や世界はとても魅力的です。断言!
そして先の読めない世の中、必ず身を助けてくれる。
時間のある高校生の今のうちに、ぜひ1日15分の英語貯金を始めてみてくださいね。
応援しています!
【ここまで読んでくれた人へ】
長文、貴重な時間を割いて、よく読んでくれました。どうもありがとう!
Wishing you a healthy and fulfilling holiday at home!
Satomi Scarlett Obata
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