体験利用の重要性
見学して事業所の雰囲気を知る。
その次に必要なことは、体験利用。
就労移行支援についての記事を、立て続けに書いてみようと思う。
これについては、細分化したら幾らでも出てくる話題なので今回は【体験利用】に注目してみよう。
前回記事を見ていない方は、こちらもよろしければ嬉しいです。
☑体験利用は1社だけ?複数行ってもいい?
体験利用に関しても、見学と同様、いくつかの事業所で体験利用することをお勧めする。
事業所によって体験利用の期間もまちまちなので、その辺りは見学時に尋ねると良いだろう。(見学の記事に追記しておけば良さそうですね…←)
自分の体調に応じて、体験利用の時期を同時期で凝縮させるか1社ずつ期間を少し空けながらするかを決めることも大切だと思う。
わたしの場合は、前者のパターンで行ったので多少疲労感はあったけれど、それはそれで良い経験だったと思う。笑
☑複数体験利用するメリット
それは、自分に合いそうな事業所を選びやすくなることだろう。
他の利用者の年齢層、所内の雰囲気、見学時に対応したスタッフ以外のスタッフは何人いてどんな感じの人か等々…沢山の情報を収集できる機会になる。
あとは、プログラムの内容だったり、見学時の記事にも書いたと思うけれど、同じプログラムに参加したとしても事業所によってこんな違いがある。
・事業所独自の教科書を使っての学校スタイル
・教科書は全くなく、スタッフ自作によるスライド+引用などで行うスタイル
そして、プログラム自体も、
・学校のように時間割が存在し受動的タイプ
・プログラムの時間帯は決まっているが、利用者の意見を取り入れる主体性タイプ
など、事業所によって大いに異なる。
2年間しか利用できないサービスなのだから、わたしたちは様々なところを観察し事業所を選ぶ必要があると思います。
あと、事業所に通所しだす=人との接触が増えるということになります(特に引きこもって必要以外に人と関わっていない人)。
時間割が決まっていることだったり、SSTは全員強制参加という縛りが辛い、そのことに違和感を持つ方であればプログラム参加など全て自分の意志で決めるタイプの事業所が良いかもしれません。
☑体験利用中に特にチェックしていたこと
わたしの場合は、
・体験利用中に話しやすいスタッフがいるか否か
・管理者(サービス管理者含む)のスタッフの対応力
・利用者の態度(特に目線)
・スタッフが特定の利用者に贔屓や肩入れを行っているか否か
…そんなの分かるわけ無いだろ!というツッコミは受け入れます。笑
ただ、人の視線、言葉などに多少敏感な人だとパッと雰囲気で分かったりすることもありますよね?
これは、事業所選びに限らず、社内の人間関係や人間関係全般でも言えることかと。
HSP気質の方は特に、この辺りは観察した上で事業所選びをすると良いかも?
実際に、利用者の雰囲気があまり良くない、スタッフが特定の利用者に妙な目つきで見てる上に肩入れしてるなと思えるような場面は体験利用中に見たことがありました。
最終的に、そこには通所していません。
☑PCに関して
ここも重要なポイントであるPCについて。
・全員に1台貸与orその日の活動人数により使えないこともあるのか?
・PCのプログラムは、本を丸投げでスタッフ放置型?or本はあるけどスタッフがすぐ付いて教えてくれるのか?
・課題(本)だけを行うタイプ?or独自課題で実践形式で作成?
等々、これも事業所によって様々。
PCがある程度できてIT系を目指している方は、最近ITに特化している事業所もできているのでそちらでの体験利用もしてみるといいでしょうね。
わたしが体験利用した某大手は、課題集で丸投げ→分からなくて聞いて全否定されたことがありました。
PCを就労移行支援で学ぼうと思っている方は、上記のような事業所はあまりお勧めできないと言えるでしょう。
スタッフが多数いても、放置プレイで覗きに来たと思ったら否定する発言をするところはお勧めできない…何というかそういう所も今後利用するにあたりとても良い判断材料になると思います。
☑どんな事業所が合うかは沢山体験利用を経験してからでも遅くはない!
勿論、ご自身の体調面を考慮しながらということは前提でということになります。
あとは、主治医が「ここお勧めだからそこに通所しなさい」などの指示がない人。
そういう方は、気になる事業所には体験利用を積極的に行う方が良いでしょう。
特に、専門職で
「この職に就きたい!」
と明確に決まっているのであれば、そこに特化した事業所の体験を沢山すると良いでしょう。
ただ、少し視野を広げて違うタイプの事業所の体験利用もするとまた変わってくるかもしれません。
☑さいごに
就労移行支援を利用して就職をしようと思って、見学している時点で既に1歩就職、社会復帰への道を踏み出したのだと思います。
それだけでまず、あなたは偉いんです。
見学は1歩目、そして2歩目が体験利用です。
「ここなら継続的に通えそう」
「ここだと、しっかり学べる」
ということをしっかり体験利用で吟味して、利用してみましょう。
人生の内で、2年間はあっという間。
その貴重な2年間で、どこまで学び、社会復帰し就職しスタートラインに立つか。
そこを想定しながら体験利用することが大事だと思います。
ノリも重要ですが、2年間を無駄にしない為に慎重に事業所を選んで欲しいと思います。
これから就労移行支援を利用してみようかという方々に、ご自身に合った事業所が見つかりますように。