現実逃避は一瞬
瞬く間に、過ぎてしまった。
もしかしたら、わたしは夢を見ていたのだろうか?
正直、夢を見ていたのかもしれない。
けれど、もぎられたチケットを見たら
「ああ、これは現実だったんだ…」
「久々に生音聴けてたんだ」
ということを実感した。
ただ座ってるだけではなく、立って観れたこと。
声は出せずとも、踊れる楽しさ。
演者側は【今できる最大限のこと】を考え、観せてくれた気がする。
まだまだ油断はできないご時世であっても、全国津々浦々に音楽を届けようとしてくれる。
会いに行くことを断念した人達に対して、綺麗事かも偽善的発言かもしれなくても思っているということをしっかり言葉にしていた。
わたしの心境にも、このご時世になってから大きく変わった。
いや、歪められたともいえる。
けれど、演者の思いは少し伝わった気がする。
さまざまな思いがあって恐怖や不安はあったけれど、久しぶりに行って良かったと思えた。
そして、久しぶりに、ひとりでゆっくりと思うままに行動できた。
羽を伸ばすことは、本当に楽しかった。
自由を手に入れて、ふわふわと軽やかに飛んでいる感覚があった。
今回は、かなり満足した時間だった。
次も、充実した現実逃避になるといいな。
やっぱり、わたしから音楽を、ライブを切り離すことはできない。
わたしにとって、音楽やライブはライフワーク。