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知のデータベース作り ①メモする: デジタルか紙か

何かを思いついたら、その場で、すぐ書き留めておく。そのときさほどではないと思われることでも、あとあと、どんなにすばらしくなるか知れない。書いておかなかったばかりにせっかくの妙案が永久に闇に葬られてしまうということになっては残念である。そして、考えは机に向っているときに現われるとはきまっていない。

外山滋比古. 思考の整理学 (ちくま文庫) . 筑摩書房. Kindle 版.



知のデータベースが出来上がるまで


知のデータベース、改めて見ると、少し名前がかっこ良すぎますね。要は自分マニュアル、自分教科書、自分辞典、と言ったところでしょうか。

知のデータベースとは何を指すのか、上記記事もご参考にしてください。

知のデータベースは、以下のようなプロセスで出来上がっていきます。

① メモする
打合せメモ、思いついたこと、本の抜き書き、感じたこと(喜び、怒り、悲しみ・・・)、とにかくアイデアを何でも書き留めます。自分がグっときたことを時系列に書いていきます。

② 読み返す
メモを読み返し、特に大切なエッセンスをハイライトしたり、印をつけたり、追記したりします。

③ 分類する
メモの中でハイライトしたり印をつけた、大切な内容をクラウドサービスに上げます。これが自分だけの知のデータベースになります。

④ 活用する
知のデータベースを参照し、文章を書いたり、他者にアドバイスしたり、仕事や人生の計画を立てたりと、活用します。自分自身と他者に貢献するためのアウトプット=成果物になります。

④の活用する、では、他者からフィードバックをいただいたり、自分で何らかの気づきが得られることもあります。その場合は、再度知のデータベースの対象ページに追記したり、全く新たなアイデアは新しいメモを作ります。そのように、④から①や③に戻ってサイクルを回しながら作られていきます。


メモはアナログかデジタルか


さて、最初のメモをとる、これがないと知のデータベースは作れないため、とても大切なプロセスです。

私は仕事柄、PCのタイピングがわりと得意な方です。ですが、いろいろと試行錯誤の結果、シンプルにアナログの紙のノートに落ち着きました。

デジタルもたくさん試しました。iPhoneのメモ、iPadのメモ、GoodnotesというiPadの手書きアプリ、Window PCのメモ帳、Microsoft OneNote、Notion….いろいろ試行錯誤してきましたが、私にとっては、アイデアを書き留めるのは紙のノートが最適です。

紙のノートの効用


紙のノートがなぜ良いのだろう。その理由を考えてみました。結構ありました。

  • 思いついたらすぐ書ける。スマホやIPadやPCは電源やアプリを立ち上げるまでのワンクッションあり、アイデアを逃してしまうリスクがある。

  • 自由にどこからでも書き始めることができる

  • 自分に合うサイズを自由に選べる(A6, B5, A5, A4など)

  • 軽いので持ち運びが容易である。

  • どこでも買える。

  • どこでも使える。

  • 一覧性がある。

  • 目の前のことに集中できる。例えば、打合せ、セミナー、本、カフェでのジャーナリングなど・・・

  • 書くことで頭にしっかり入る(覚えられる)。

  • 書くことで頭がすっきりしてくる

  • デジタルを長く使っていると目が疲れてくる。

  • スマホの小さい画面にタイピングするのが苦手である。まあ、遅い。

  • そもそも、紙ノートに書くことが子供のころから好きである。

  • 書いた紙ノートが蓄積されていくことが好きである。

  • 書いた紙のノートに更に印をつけたり、ハイライトすることで、自分だけのノートが出来上がっていくことが好きである。

  • 紙のノートを読み返すことで、思考がまとまっていく

  • なにより、リラックスして、無理なく、楽しくメモの蓄積を続けていける


もちろん、自分が慣れているだけ、気のせいってこともあるかもしれません。

もしかしたら、デジタルの方がメリットが多く、リラックスできるよ、という方もいらっしゃるかもしれません。その場合は、自分が続けられる、最適なものを使うのが一番ですね。

アイデアを書き留める紙のノートも、これまでいろいろ試行錯誤してきました。
どんな紙ノートを試して、今は何を愛用しているか、次回ご紹介したいと思います。

皆さんはどのようなメモを実践されているでしょうか。
是非、お聞かせいただけると嬉しいです。

最後までお読みいただきありがとうございます。良い一日をお過ごしください。


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