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【ハワイより】 「レディ・ファースト」の記憶 #思い込みが変わったこと
ハワイに来ています。4年ぶり、ですかね。留学して一時「海外嫌い」になったときでさえ、こんなに国の外へ出ないことがつづいたのは初めてで、何十回と来ている場所でさえ、4年間も缶詰だった文化圏との違いを新鮮に感じているといったところです。
いつもだったら、2〜3日すれば、英語の勘は取り戻せるのだけれど、今回はなかなか思考が日本語モードから切り替わらずに、すでに6泊終了。田舎町に滞在していて、日本人観光客はおろかアジア人観光客さえ一切出会わない「レアハワイ」なのに、です。うーむ。
勘が戻らないのは、英語だけじゃない。レディ・ファースト対応。
東京の素敵なレストランに女性を同伴すると、男性にだけ値段が書かれたメニューが渡され、ワインや料理のサーブも女性が先。それぐらいしか、この4年間、自分発ではない誰かのサービスによるレディ・ファーストを享受してこなかったので、「ああ、そうだったそうだった」となることがいっぱいあります。
多数決で決めて大泣きされた小4の思い出
小4の頃、家族でロサンゼルスの友人宅に10日間ぐらい遊びに行ったことがありました。その家には、僕より2〜3歳下の女の子がいて、そこそこ仲もよく。
あるとき、ロサンゼルス中心地から車で2時間ほど走った砂漠の中心にある、アミューズメントパークに行ったんですね。
一通り遊んで、「もうひとつ乗ったら帰りましょう」となった。そのとき、僕と弟は意見が一致していて「これにもう1回、乗りたい!」というのがあったんです。でも、その家の女の子とは意見が分かれました。
日本の小学生のコミュニケーション術しか知らない僕と弟ですから、「じゃあ多数決でウチらのほうね! 遠い日本から来たし、◎◎ちゃんはまたすぐ来れるでしょ」というロジックを持ち込んでしまった・・・これが、本当に大変なことになりましたね(笑)
「こういうときに譲らない日本男児は〜〜〜」みたいになり、その子にめちゃくちゃ怒られ、泣かれ、まあ一種のトラウマだな・・・でも、そのときに母が「アメリカってレディ・ファーストっていう文化があるのよ。こういうときは悔しくても譲るとかっこいいのよ」と教えてくれました。
レディ・ファーストを知った10歳の思い出です。
レディ・ファーストすぎてふられた、あるときの恋愛
そんなレディ・ファーストとの衝撃の出会いがありつつ、僕はホームステイやら留学やら、大学も英語学科だったりして。海外の方とお付き合いすることが目立つ時期がありました。
日本人だけど、帰国子女だから、欧米の価値観・コミュニケーションだったりする子だとか。
だから自分自身の対応力に不足や抜けや漏れがあれど、親しくなった女性にどうできる範囲でレディ・ファーストな男を演じられるかということはずっと考え続けてきたかもしれないです。
しかし、それが逆効果になる恋愛をいくつかしたことがあって、「もうわかんないよ!」とパニックを起こしたことも(笑)
丁寧にされすぎて気持ち悪い。プレッシャーを感じる。こっちの気持ちとか要望よりも、ぐいぐい引っ張れよ男だろ。お前の大切にしているよオーラがうざいんだよ。
いろいろ言われました、、、ほう・・・。
こういう記事をいま見つけたけれど、結構やっていたな。(いま恋愛してないので、過去形で「やっていた」としました。今後はするよたぶん)
欧米の価値観との出会いがたくさんある家庭・学校・キャリアにいるので、レディ・ファーストは正義であり常に最善解であり、、、と考えている自分へのフィードバックだったのでしょうね。いい勉強になりました。
「コウタとレディ・ファースト」というメンタルモデル
ぼくの職場は、ある程度コミットする人びとすべてにメンタルモデルやNVC、共感コミュニケーションのスタッフ研修が提供されていて、とても日々のしごとや暮らしに役立っている実感があります。
このスズキコウタという人間が抱いてきた、レディ・ファーストに対する観察眼は一度メンタルモデルで紐解いてみると、今後の恋愛に役立ちそうですね。
いまは休暇中だし、無の時間をたくさん確保したいのでやめるけど、きっと欧米文化に染まりきっていた祖母との関係、ロサンゼルスに長年住んでいた母と叔父との関係、僕自身の海外経験などがどう結びついていくのか、という話になると思います。
でも、いちばんはたぶん母との関係なのだろうな。そこでの酸いも甘いも。そしてそんなアメリカの価値観に染まった母に対する、父の反抗する様子を目撃してきたことなど。
(父とも母とも関係は良好ですよ◎ そしておそらく父のことは帰国後にきっと書いてアーカイブしなければいけないことになるでしょうきっと。)
英語もレディ・ファーストも、感覚はリハビリ状態。もしかしたら今年もう一度海外に出ることがありそうなので、僕の病気やコロナで東京に染まりすぎていた感覚を捉え直していく。それは、2022年のプライベートでの重要テーマかもしれません。
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