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[詩]信
深夜のドライブは
踞る背中を静かに支える
深夜のドライブは
眠気の糸を手繰り寄せる
深夜のドライブは
歌を口遊む余力を与える
銀河のモザイクは
雨音の空に心をぼやかす
浮かんできたのは
一ヶ月前と同じ曲だった
底と天井を行き来する針の先端
虚無感と緩和を循環する心拍数
囚われと悪戯のx軸を裏切れば笑みも増える
飲料と洋菓子と隙間を埋める目覚まし草と
美品を判断できる裁量がこの手にある
一呼吸
独り言と独り善がりは
青函トンネルを決して渡れない
否定が肯定にひっくり返る
信を問う毎日は落胆と発奮のy軸
深夜のドライブ
旅物語の途中を担うひとつの解答