[詩)場面散らかる浅慮
手元からスマホが滑り落ちる
良い方向へ向かう兆候
エアコンの微風と
西に傾きかけの淡い陽が世間を切り離す
夢を見る間もない朧
イメージと文字が夕暮れの境になる
バナナパンケーキ
レイジーソング
スターギター
バッファローソルジャー
テンポと歌詞が脳の塵を微細に濾す
余熱で黄身の中心を包む様
25分の中身をボリュームと共にくぐもらす様
クッション分高い背凭れの利便性を上げる様
ラインと自重が喧騒を解き放ち肩を組む
左眼から瞑っていく
データボタンの配列を遠隔で伝え聞く
アンサーと他責が可能性をいじらしく揶揄う
1両編成の鈍行電車
文字化けを誘発する怠ったい運指
記憶の有耶無耶いろはにほへと
欠け月で判定を失するマークシート
等々諸々種々多様
カーテンコールに誰も居ない
フィーネを不明記惑うタクト
原付自転車が人々の一歩の背中を押す