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[詩]時間短縮

速くなる
睡眠時間に反比例して

肥えていく
起床の早さに比例して

気づけば日の出を迎えて
頷いて背伸びをする幸せ
贅沢ではなさそうな行動は
上向きのヘッドライトに掻き消される

風景に頼っている時の僅かな嫌悪感は
正常に過ごしている証明だった

今日が6月だったら
色が付いた雲を甘心して見守れたはず
無いものねだりは埋もれた芝

快楽と真反対の凡情な楽さは
地続きであった場合の明日が知る

右肩上がりの体温を冷ましたい

1月である不変を嗜みたい

この話が来年には意味不明でありたい

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