ピアノ除湿用の「ダンプチェイサー」に対する本音
割引あり
ピアノの湿気対策には色々な方法があります。
乾燥剤、除湿機、そして今回取り上げる「ダンプチェイサー」という機械。
ダンプチェイサーはピアノの内部に設置するヒーターで、ピアノの横幅くらいの長いヘアアイロンを想像してください。
ダンプチェイサーという除湿方法
ダンプチェイサーは発熱してピアノ内の空気をあたためます。空気中の水分を減らす除湿機とは方法が違って、空気をあたためて水分が入るキャパを増やし、湿度を下げます。
さらに温度差による空気の流れができ、湿った空気が留まらずピアノ内外が換気される効果もあります。
ダンプチェイサーについてよくあるご相談は…過去このダンプチェイサーを取り付けたピアノで、「これからも使ったほうが良いですか?」というもの。
もうひとつは湿気の心配がある場所で「こう言うのがあるって聞いたんですけど、取り付けると良くなりますか?」という相談。
今回はそんなダンプチェイサーに対する個人的な本音を書いていこうと思います。
これだけは最初に伝えておきたいこと
古いダンプチェイサーは怖いです。
ヒーターと言う性質上10年も経てば耐用年数的に危険がありますし、そもそも湿度センサーの寿命は長くても5年ほどのはずなので、昔取り付けたダンプチェイサーが正確に働くのは期待薄です。
これは個人的な意見というよりも断言してしまいますが、いつ取り付けたかを忘れてしまったほど古いダンプチェイサーはもう使用しないほうが良いです。
ダンプチェイサーについて相談されたらこう答えます
結論から言うと、僕はダンプチェイサーはおすすめしません。少なくとも湿気問題を解決するために初手でダンプチェイサーと言う選択肢は取らないです。
ダンプチェイサーは確かに湿気に対する即効性は高いと思います。ただそれ以上のデメリットがあるんです。
ここから先は
3,219字
/
1画像
この記事が参加している募集
もし記事が参考になりましたらスキを押して頂けると励みになります!