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#ピアノ

ピアノを楽しむヒントが隠れている...かもしれない「ピアノ調律師のコンテンツ」

ブログ、インスタ、X、YouTubeなど、今は各ピアノ調律師がそれぞれの形で発信をしています。 せっかくたくさんのコンテンツがありますが、読み手からは宣伝やピアノ調律師を選ぶ材料、くらいに思われがちなのがもったいないなと思っています。実は「ピアノ調律」と言う枠を超えて、そこには弾き手の方にとってもピアノ自体をもっと楽しめる情報がたくさんあります。 ピアノのことを伝えるのって、目には見えず伝わりづらいことも多い&説明に前提知識が必要だったりでなかなか難しくはあるのですが、み

「ピアノの練習スタジオ」でトラブル無くピアノを管理するための話

今回の記事は、いわゆる「ピアノの貸し練習スタジオ」を運営している方、これから作ろうと思っている方向けの内容です。 個人のスタジオや大手のスタジオ、いろいろと見てきた中で「ピアノに関してはここを注意しておくとトラブルが減らせます」と言うお話です。 スタジオに置くピアノは、あらゆる場所のなかでも求められるコンディションがシビアです。 ピアノスタジオ特有の事情ピアノは調律直後は万全なコンディションでも、【時間経過】と【使用】によりゆっくりと、ときには急激に状態は崩れていきます

¥300

2回目のご依頼を頂くために工夫していること

一度調律に伺ったお客さまから、次回も気持ちよく調律のご依頼を頂きたい。それはお客さまのためにも、ピアノのためにも、調律師のためにも大事なことです。 ※前編とも言える、初回のお申し込みを頂くための工夫についての記事はこちら もちろん、1回目の仕事で内容にご満足頂けると言うことは大大大前提です。 そこをクリアして、さあまた次の調律時期になった。今回も頼みたい!と思ってくれたお客さまが、スムーズにお申し込みをして頂けるためにしている工夫を記事にしました。 今回は同業者さん向

¥600

錆のことを少しだけ科学的に知って、ピアノをサビさせない

弦、チューニングピン、フレーム、鍵盤の軸、ネジ、ハンマーの可動部、レール類、各種スプリング、蝶番、ペダル...ピアノには多数の金属が使われています。そして金属とは切っても切れない「錆」 錆はピアノの耐久性のみならず、弾き心地と音にも大きな影響があります。まさに百害あって一利なし。 いや、見た目の部分で真鍮などの錆は「趣き」と捉えられるケースもあるでしょうか。それでもやはりピアノの美しさは秩序にあると思うので、錆は大敵と言えます。 この記事では錆のメカニズムを知ることで、

¥300

ピアノ除湿用の「ダンプチェイサー」に対する本音

ピアノの湿気対策には色々な方法があります。 乾燥剤、除湿機、そして今回取り上げる「ダンプチェイサー」という機械。 ダンプチェイサーはピアノの内部に設置するヒーターで、ピアノの横幅くらいの長いヘアアイロンを想像してください。 ダンプチェイサーという除湿方法ダンプチェイサーは発熱してピアノ内の空気をあたためます。空気中の水分を減らす除湿機とは方法が違って、空気をあたためて水分が入るキャパを増やし、湿度を下げます。 さらに温度差による空気の流れができ、湿った空気が留まらずピ

¥0〜
割引あり

ピアノ調律師があらためて学ぶ「潤滑剤」

ピアノが快適に弾けるために大切なのが内部の部品がスムーズに動いて正確に戻ること。そのために欠かせない「潤滑剤」 僕だけかもしれないですが、調律師としても「ここにはこれを使うもの」「使ってみた結果これが良かった」と言う指示や経験頼りで、潤滑剤の成分や特性には意外と無頓着なままだったりします。 これじゃいけないなと、潤滑剤について改めてしっかりと知りたいと思いました。そして調べるほどに潤滑の重要性と難しさ、そしてピアノと言うものの特異性が浮き彫りになりました。 潤滑を通して

¥500

保育園で安全に負担なくピアノを使うためのリアルな話。

保育園はピアノが大いに活躍できる場所です。 でも保育園でのピアノは主役では無くて、音の良さやタッチを追求する場所でも無い。悪くない状態で、保育に支障が無く、お子さん方の楽しみの邪魔にならないことが大事だと思っています。そして数ある保育のためのツールとして、なるべく予算をかけずにその状態を長く維持していく必要があります。 この記事は、そんな一般家庭ともホールなどの施設とも違う保育園のピアノをメンテナンスしてきて気づいたこと、多くの先生方からフィードバック頂いたことを踏まえ「

¥300

ピアノの購入を相談されたときに伝えたい「買ってはいけないピアノ」

400種類以上。 世の中にはたくさんのピアノのモデルがあって、今まで僕自身が調律したことがある数だけでもこれだけありました(ちなみにブランド数は106でした)これ以外に触った事のないピアノがどれだけあるのか想像もつきません。 その数だけピアノにはそれぞれ特徴があって、良いか悪いかは基本的には「弾く人の好み」です。 なので、全てのピアノが素晴らしい!と締めて終わらせたいところなんですが... 中には設計や造りに致命的な問題があり、好みの範疇を超えておすすめできない、はっ

¥450