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【#3】潰瘍性大腸炎と言われた日
安倍総理や高橋メアリージュンちゃんも公表していたこの難病、
私は2018年に発症しました。
丁度海外旅行から戻った直後に体調を崩してしまい、「これ絶対食中毒のやつじゃん、、」と思って病院に駆け込みました。でも薬をもらっても治るどころか日に日に悪化していき、最後には水を一口飲むだけで腹部に激痛が走るレベルに。
先生も「これはおかしいね」と、大きな病院を紹介してくれました。
そこの先生に「大腸がんかもしれないので今すぐ検査をして緊急入院してください。親御さん呼べる?」と言われた。
その声は、今でも正確に脳内リプレイできるほど人生で強烈な一撃をくらった瞬間です。
「検査の結果、潰瘍性大腸炎という病気です。一生お薬飲んで付き合っていく難病です。」と言われ、「あ、良かった」と素直に思いました。
(初めて聞いたので「何の病気だろう?」とは思ったけど、死に関わらないと知って安堵感が勝っていた感じです。)
でも隣で、自分より明らかにショックを受けている母や兄の表情を見た時は精神的にきついものがありました。
合計で入院2回、自宅治療6カ月間ぐらい。治療で絶食をしていたので、体重が10kg以上減ってしまったり、免疫力をあえて下げる薬を服用していたので、スーパーに行くだけで風邪をひき、数日寝込む、みたいな生活を繰り返していました。
先生から提案された治療法は全て効果がなく、将来的に大腸を摘出する手術も提案もされました。
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それまでの人生でも大変なことはあったけど、この時期は、一生出口が見つからないトンネルに背後からいきなり蹴り飛ばされた気分で、なぜ、なんでこういうことが自分に起こっているのか理解できず、ひたすら辛かった。訳が分からず、焦っていたし、悲しかったです。どんな人に何を言われても響かなかったし、自分よりも過酷な世界で戦ってる「進撃の巨人」とか「ダイバージェント」とかを読んで気を紛らわしてました。
でも「ずっとこのまま入院生活は嫌だ!」という反骨心はもうとにかく強く、毎日毎晩情報を集めてました。
SNS・本・別の先生の話・同じ病気の方々のブログ・なんでも。
それで丁度その年にメアリージュンちゃんが出版された「Difficult?Yes. Impossible? ...No. わたしの「不幸」がひとつ欠けたとして」という本を読みました。直観的に「これ、私も試してみたい!」と思えるような治療法が書いてあり、いてもたってもいられない思いですぐさま試しました。今考えても不思議ですが、1日目から効果があり、今までの入院生活が嘘だったかのようにみるみるうちに回復していきました。
信じられなかったけど、処方されていた薬ではなく、自分で選択した納得のいく治療法が一番即時性があり、最も効いた。
退院して数か月後には働ける状態にまで良くなって、次の年には1人でカナダ旅行に行けるまで元気になりました。
空港でコーヒーを飲んでる時、何が起きているのか信じられなかった。良い意味で。
数カ月前まで点滴のカテーテルで繋がれていたのに、今は自由に行動ができる。そのことが‟奇跡”としか表しようがなく、涙が出るくらい嬉しかったです。
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"There are so many beautiful reasons to be happy"(=幸せと思える美しい理由が沢山ある)
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↑これ、自宅治療してた時に日記に書いた一言です。あれから丸6年経った2024年現在の自分から何か伝えられることがあるならば、
「まーーーーじで信じて!!!!
そういう瞬間、本当数えきれないくらいあるから!!!」
と声を張り上げて言いたい。
今、6年前の自分が喉から手が出るほどやりたかった仕事をさせてもらえている。どんなことがあっても、「当たり前じゃない」と何に対しても思えるこのベースはこの先も絶対に崩れないと思う。
21歳で「いつ死ぬか分からないんだ」「時間は有限なんだ」ということを痛いほど身をもって知ったから、暗く落ち込んでいる時間は最小限にしたい。
このことは自分の大きな財産になっています。
今もよく仕事で失敗して落ち込みますが、すぐに切り替える。すぐに前を向いて解決方法を探す。この動作が速くなった気がします。
不思議ですが、病気になって自分自身のことをもっと信用できるようになったようにも感じます。
もし自分と同じトンネルにいる人を見たら、この日記に書いた同じ言葉を贈りたいです。
「想像していなかった未来」は約束されているもので、思い通りのジャストタイミングではないかもだけど、絶対に来る。これは100億パーセントそうなんです!
だから今から「どうせ来ない…」と悲観的になりすぎず、「こうなると考えただけでワクワクする!」という想像で脳内を満たし、ひたすら自分の未来に対して楽しみだと思えるように生きていきましょう。
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