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70年代の血が流れている~悪魔と夜ふかし

「悪魔と夜ふかし」を映画館で観てきた。
いつも映画の感想やレビューはつぶやき形式で書いている。自分自身があらすじ記載の練られた考察を読むのが苦手だからだ。
だがこの映画を観てから思うことがあり、本日はテキスト形式にしてみた次第です。

居心地の良い映画館なら

映画館に行くことは年に数回あるかないか。
もちろん映画観賞は好きなんだけれど、どんなに話題作でも興味がなければ観ない。
つまらなかったレビューは書くこと自体自分がつまらないからしたくない、何でもそうだけど。
そんな吝嗇家が足を運ぶのは、絶対ハズさないとピンときた映画だけ。
なんか映画館に行くのも大袈裟なことになってきている。

地理的要因からイオン系で映画を観ることが多かったが、今回久々に東宝系で鑑賞した。
そして、TOHOがすきになった。
まず、寒くない!(たまたまかもしれない。)
イオンシネマは鑑賞中だけ何故あんなに寒いのか?換気?何だ?

東宝スクリーンは座席の傾斜もかなり急で、前列人の背丈に干渉されずとても見易かった。お笑いライブ会場も全てこうであれ(願。
とはいっても、前に人はいなかった。平日の映画館は空いていて、最近は席の予約などしなくても大丈夫な事は判っていたのだが、今回は楽しみすぎるあまり家を出る前に座席予約を支払った。
が現地にいくとやはり、そんなには増えていない印象だった。
私も1300円の日を狙いたい心情があるし、映画は昔ほど儲からないのでは・・と慮る。
しかし、と思い直す。昔ほど儲かる事業など今の世の中に無いからこれでいい。

あと些末なことだが、東宝にはココアがSサイズ350円からあったのが素敵だった。
映画館では季節を問わず暖かいココアを飲むと決めている。量は要らない。

さて、悪魔と夜ふかし。事前に調べるな 感じろ

原題、Late Night with the Devil。
これを【夜ふかし】とした邦題がお洒落で、悪魔モノも割と好きなので公開を楽しみにしていた。
映画を見る前に調べすぎるのは考えものだ、と今回実感する。
【70年代の夜中のTVショーで実際に起きた恐怖のハプニング】という文面だけで鑑賞を決めてよかった。
鑑賞中観賞後も「えっどこからどこまでが実話?奥さんの事は実話っ?」と楽しめた。
ショーのガヤガヤがまるでこの映画館内から発せられているような錯覚があった。あるいは、夜中家でTVを観ているような気分にもなった。
ドキドキしっぱなしで、ひっ・・😱と度々口元を覆った。
好きなホラー選、に久しぶりに挙げたい作品だった。
数字のためなら、という現代を、ぶっ刺しているのもかなりよかった。

私には70年代の血が流れている

生まれてからずっと日本在住だし、70年代のこの手のトークバラエティーショーを実際に観たことはない。
だが、この手のアメリカンショーはこういう感じだ、というのを何故か知っているし、他の映画でも出てくるこの手のトークバラエティーショーシーンが私は退屈ではない。
帰宅して実話の件を調べていた際、このトークバラエティーシーンがダルイというレビューがあったので大いに驚いた。
これから観る人へ言えることは、この手のトークバラエティーショーが苦手な人は、悪魔と夜ふかしを絶対に観てはいけない。だって全編それだから。

ずっと前から気づいていたが、音楽においても私は和洋問わず70年代が好きなようだ。(詳しく書くと長くなるので、私のプレイリストというマガジン参照)。
さらに言えば、私はヒッピーでもサイケでもパンクでもないが少し取り入れたファッションをとても可愛いと思う。
インテリアも日本でいうレトロ風、ホワイトメラミン天板のダイニングテーブル、みたいなああいう感じが好きだ。詳しくないので文章化が難しいのだが、私の好きなトミー・リー・ジョーンズ出演の映画「ブルースカイ」あんな感じ。この映画が好きな理由はそこも、ある。
道を歩いていて良いなぁと見とれるお家は妙に四角い今風の豪邸ではなく、「町中の祖父母の昭和の家」な雰囲気の、デザイナーが関わっていない庭とも言えない空間に植木鉢が並んでいるような、和風のお家だ。

「悪魔と夜ふかし」を観たことで、前々からうっすら思っていた自分の中の70年代RESPECTを文章に起こせて良かったです。

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