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和ナチュラルに憧れて~大人になって自室を持つ
家具が無い和室
貧乏家庭で育ったので、自分の部屋を持つ事は夢だった。
全家族でインテリアに多少興味があるのが自分だけなので、家は好きなようにさせてもらっている(し、配線やトラブルなども泣きながらたった一人で孤軍奮闘する事になっている)。
でも共有スペースや家族それぞれの場所と「自室」とは、少し楽しみが違うような気がして、自分の部屋への憧れはくすぶっていた。
だいぶ前のとある時ふと、全く生かされていない和室や使いきれていない押し入れの存在に気が付く。
日本の住宅に和室が付くのは日本文化の心の拠り所というか床座への名残り惜しさ、育児スペースの延長だったり来客用という位置づけが多いと思う。
考えたら我が家では、上記の日常使いが、一切なかった。
廊下がこわい
ちょっと話が逸れるが「廊下」というスペースが好きじゃない。
お城だろうが豪邸だろうが狭小住宅だろうが、その認識は変わらない。
廊下によって空間の余裕という美意識は生まれるのかもしれないが、自分は「必要ない」とハッキリと思っていた為、間取りも多少変わっている。
オカルト好きだからか、建物で一番怖いのも「廊下」である。
これは学校でも病院でも施設でも同じで、夜中に「ここで15分待ってて下さい」と言われて一番居たくないのが、トイレでも保健室でも霊安室でも駐車場でもなく廊下だ。
細長い「そこ」は、誰かが現れるような、逃げ道が無いような、逆に追い込まれるような、錯覚がする。
そんなわけで(?)廊下と同様、我が家の家具が何もなかった和室も、無駄にせず最大限に利用することにした。
この和室を「私の部屋」にする事に決めたのだ。
さりげなく普段の会話に「私の部屋」というワードを取り入れ、その和室をさも自分の部屋であるかのように家族達に刷り込む。
天袋は家族が出し入れする必要のない物だけにし、押し入れ上はon季節の自分専用クローゼット、下はoff季節寝具とアイロンと防災グッズだけを入れた。
物を増やすなら、その分のスペースを捨てるのは鉄則だ。
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ちなみに、大事な写真立てとか好きなTシャツ(パールあるいは少女)とかplush toyは、クローゼット(この部屋だと押し入れ)の中に飾る。
リビングやキッチンもだが、エモいグッズはリラックス空間には飾らず、1日1回は開けるような隠れた場所に飾るのが好き。開けた時に無意識に意識するからかな。
去年購入した例の広重は部屋で眺める目的なので、枕元から眼に入る位置だ。
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IKEAでこの照明を見つけた時は、イメージ通りで小躍りした。
上が空いているのでほこりが積もらないのも、大変良い。
リネン部分が外れて洗濯タグも付いているが、実は、輪芯がリネンに縫い込まれていて取れないので手洗いしている。
枕元に何を置いていますか?
興味深くて人に聞いてしまう事柄のひとつが、これだ。
もちろんそういう話題に向かった時だけね。
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(幸いまだ鳴って無い)
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大事な思い出品。
それから携帯スリッパをベッドの下にぶら下げていた。
地震の、万が一用だが、ある時家族に「よくある恐い話のベッドの下にいる登場人物みたいに見えるからやめて」と言われ、ぶら下げるのはやめました。