マガジンのカバー画像

随筆

72
運営しているクリエイター

#おうち時間を工夫で楽しく

御仏壇ってどうしてる?遺言含む

亡き父の誕生日の事である。 御用事が何もない日で久しぶりに7時間睡眠をとり、それ以上睡眠から起きてきた下の子に「じいじの誕生日だよ。たまにはのんのんする?」と声をかけた。 親が死んでいちばん困ったのは御骨の保管場所である。 昔と違って散骨という新たな選択肢も出来たが、日本の法律では個人が自分の土地でも骨を撒いたりしてはいけないのでこれまた業者に潜りたどり着くのが難しい。 今は自分の土地でも行く末はどうなるかわからないのは、自宅も墓も同じであろう。 ならば正直、今よりもっとラ

和ナチュラル自室に、形見の家具を

以前の自室の写真とともに「和ナチュラルが落ち着く」と書いたのが去年の12月だった。 それからこのページを書いて、後で写真も撮ろうと思ってたらすっかり忘れて、下書きに埋もれていた。 自室の記事で、後日書きますと書いた家具というのは、亡き母の形見の鏡台(きょうだい)である。 視力瀕死の私はメイクやスキンケアを絶対に鏡の近い洗面所でしたいので、生まれてこのかたドレッサーが欲しいと思ったことはない。 加えて、極力家具を置きたくないのに、気に入っているのが、この鏡台だ。 これは、母

紙ものについつい惹かれる ~Vintageとの付き合い.2

Vintageと聞くと、よく知らなくても心が踊る。 色々な分野があるけど、基本輸入品だし総じて高価(時に謎に高価)になってしまう。 そんな中、一番安価で気軽に楽しいのが紙ものだ。 字の通り、古書や広告や切手や手紙や包装紙やチケット類などで、私は古物は使わないのだけどスクラップブッキングに利用する事もあるみたいだ。 今日は私の愛したただの紙について書きます。 蘊蓄聞くのが好きなのもvintage好きの因 昨日街を歩いていたら、この紙ものを発見した。 ここ数年、フェアや市(い

和ナチュラルに憧れて~大人になって自室を持つ

家具が無い和室 貧乏家庭で育ったので、自分の部屋を持つ事は夢だった。 全家族でインテリアに多少興味があるのが自分だけなので、家は好きなようにさせてもらっている(し、配線やトラブルなども泣きながらたった一人で孤軍奮闘する事になっている)。 でも共有スペースや家族それぞれの場所と「自室」とは、少し楽しみが違うような気がして、自分の部屋への憧れはくすぶっていた。 だいぶ前のとある時ふと、全く生かされていない和室や使いきれていない押し入れの存在に気が付く。 日本の住宅に和室が付くの