何時も、今のあなたが一番サイコーでサイキョー。
これは私が大学1年生の時、親友にかけてもらった言葉だ。
バイト三つ、部活、寮暮らしに教職の授業。
その多忙さに身体を壊しそうになって、しまいにはバイト中にウトウトし。
でもその多忙さはやめれば済む話ではなかった。
どうしてもやらなきゃいけなかったものばかりだった。
自分で生活するためのお金は自分で出す。
授業料も自分で奨学金を借りたり、バイトしたり
でももうタスクが多すぎて、何が何だかわからなかった。
自分が壊れていくような
そんな心の音がした
それでも強がって自分を酷使して
どうにもならん自分に対して感情を持てなくて、とにかく目の前のことを頑張る
それでも変わらず世界は回るし
泣きたくても、眠りたくても次の日は何事もなく訪れる
課題に熱中して明けた夜とは違う朝日の色
あの明るさ、爽やかさはどこへ行ったのか
重たい瞼を開けなくてはいけない
いやだ
まだ寝ていたい
なんで働かなきゃいけないんだ
大学一年生、大切な時間なのに
朝5時。
私は幼稚園のバイトのために起き、昨日の夜特売で買ったアンパンを頬張り、自転車に飛び乗る
寮のお父さんもお母さんもまだ起きていない時間
寒くて自分の白いいきがしっかりと見える
手袋を忘れた、けど時間がないから付けずに自転車を漕ぎ始める
バイトが終わり、授業へ向かう。
授業に出たはいいものの、朝のバイトの疲れがどっときて眠気が襲ってくる。
それでも今日の話を聞いていないと一週間後のテストで痛い目を見るから
小さなタブでYoutubeを見ながらなんとか持ち堪える
お昼ご飯は自分の好きなものを食べる。
と言ってもお決まりのたらこパスタ。
本当に作りやすさ、美味しさの頂点に君臨するたらこパスタ、君がいなかったら私は今頃何も食べずに何も幸せを感じずに昼をなぁなぁと過ごしているだろう。
ありがとう
お昼が終わり、授業を受けたら部活の空きコマ練習だ。
ジムへ向かい、黙々と部員と練習に取り組む。
しまった、なんで今日はスカートにしたのだろう、思い通りに太鼓が打てない。
そんなこんなで時間がたち、バイトの時間
ママチャリを暴走族のように飛ばし、無我夢中にバイト先へ向かう
今日は飲食のバイトの日。
着いたらもう準備は終わりそうで、なんだか申し訳なくなった。まだ勤務時間にはなってないけど。
店長さんも半目でとっても眠そうだ、毎日のように出勤しているけど、1歳の子供がいると言っていた。あぁ、自分は子供ができたら飲食のバイトなんて無理だろうなぁとぼんやりと想像する
もう23時だ。閉店したのに飲食業の人達は店から離れようとしない
思い思いにタバコを吸ったり、談笑していたり、机に突っ伏したり、エナジードリンクを飲んでいたり、今月の給料を計算していたり
あぁぁ、明日の朝も早いのにと思いながら
この輪に入れなくなるとバイトも辛いので惰性で残る
12時に解散し、終電に乗って帰る。
シャワーに明日の授業の準備、何も終わってないや
そんな日が続いた。
そんな毎日に嫌気がさして、一日、全部、本当に何もかも入らないです、やらないですと言った日があった
その日に親友と電話して、その時に本当に自分が嫌だ、どうしたらいい?と話した。
そしたらこう言ってくれた。
「何時も、今のあなたが一番サイコーでサイキョー。」
自分の頑張っていることを否定せず、でもその代わりに自分を愛してあげようよ
その結果、バイトをやめるならそれでいいし
何かあきらめたり逃げ出したりするそんな自分もいいじゃないか
私はどんなあなただってあなたでいようと思うこと
生きようとする行動に対してすごいと思っているし
そんな自分が一番サイコーでサイキョーなんだと思うの。
と言ってくれた。
その言葉で私は永遠に泣いた。
この言葉はずっとずっと私が大事にしたい言葉だし
何か道に迷ったりした子には伝えている。
なんかこの話を書き留めておかなきゃな、とふと思ったので、
とても素敵な昼の日差しが入ってくる私の部屋でかいてみたのでした。
少しでも誰かが今の自分を愛してあげられるようになりますように。