一度に集団を動かせる保育士がいい保育士?!
こんにちは☺子どものみかたブログです!
よく使える保育士って、全体を見て、一度に集団を動かせるっていうイメージがあると思うのですが、本当にそうなのかなって。
目の前の子どもの発達段階を見て、大人の指示に従い、時間通り言われた通り動けることが、大事な段階なのかを評価をしているのかが大切だと思います。
それを評価した上で、指示しているのかな?!って。
大人の指示に従うことがねらいになる段階って、言葉の意味がわかるとか認知面でもいろいろありますが、まず自分のことを大人が受け入れてくれた過程が先にあることだと思っています。
参考
〈はじめまして。 子どもの発達と保育と生きる力です!!このアカウントの目的は、4つあります。
・見るだけで、子どもの発達や保育の理解が深まる動画です。
・発達を理解することで、不適切な保育を防ぐ、子ども主体の保育講座も行っています。
・保育現場の課題や現状を発信して、問題の解決を考えます。
・子育ての参考にしていただける内容でもあります。〉
自分のことをわかってくれたという、大人との間に基本的信頼関係が築けて初めて、相手のいう事に耳を傾けられる段階になると思います。
無理してじゃなく、発達的に自然に!ですね。
自分のことをわかってくれていないと感じて不満を持っているのに、相手のいうことを聞くことはとても難しいことだと思います。
大人でもそうですよね。。
もし、指示に従っているとしたら、怖いからとか単に怒られるからかもしれません。
それは本来の目的であるはずの、理由や背景がわかって、自ら内発的に動いているということではありません。
そのような保育士が使える!と評価するのはどうなのかな?!って思います。
単に力関係で子どもが動かされる状態では、いい支援とは言えないと思いますし、それは保育士の専門性がなくても出来ますよね。
ここでよく言われるのが、学校に行けば先生のいうことを聞かないといけない!とか、そんなことでは社会で通用しない!っていう考え方がありますね。
でも、幼児期に十分に受け止めてもらった過程を経ていると、自分に満足した状態なので、自分から相手のいうことに耳を傾けやすくなります。
対人関係や社会性が育つとはそういうものです!
自分に不満があり、満たされていないと、人のいう事を聞きにくくなります。自分から相手の声に耳を傾ける気持ちも持てません。
まずは、子どもが自分が満たされる状態や物事の背景がわかるようになるまで育つ、次に自ら相手のいうことを聞くという順番です。
この順番はとても重要です!
それが相手のいうことが先となりますと、無理をさせられたことで、バランスを取りもどそうと、後に問題行動として現れる可能性があります。
むしろその方が後々問題としては大きくなるのではないかと思ったりします。
今はいいのでしょうが、、
ただ、自分から興味を持たせることで、幼い集団を動かすテクニックもあります。そのような保育士も中には居ます。
それを経験の浅い保育士に求めるのは、少しハードルが高く、難しいです。
個々の子どもの発達やタイプに瞬時に合わせられて、自分の多くの経験や知識の引き出しの中から、子どもに合った提示をする必要があります。その場ですぐに対応できる瞬発力も必要になります。
でも、もし経験や知識がなかったとしても、
『今日の保育で子どもがこんな姿があったから、明日はこうしてみよう!』という試行錯誤を繰り返すことで、ずっと保育士として成長出来ます!
PDCAサイクルと言ったりしますが、
(Plan(計画)、Do(実行)、Check(測定・評価)、Action(対策・改善)の仮説・検証型プロセスを循環させ、マネジメントの品質を高めようという概念。)
子どもを評価する(上手くいかないこと、場面をあらいだす
保護者からの聞き取りも含めて)
↓
こうすればいい支援になるかも?!という仮説を立てる
↓
保育で実践する
↓
変化や様子をみる
↓
結果を評価する
↓
上手く行ったら、繰り返したり進める。上手くいかなかったら、仮説を立て直す
↓
保育で実践する
↓
変化や様子をみる
↓
結果を評価する
繰り返す
みたいなですね。
地道な道のりの繰り返しですが、それしかないかなって思います。
逆にいえば、そのような働き方をするだけで、日々子どもや保護者の方から成長させてもらえるので、とてもありがたいと思ったりします☆
※順番通りに発達課題をクリアーしたけれど、まだ相手のいうことに耳を傾けるのが難しい場合は、発達の凸凹などがある可能性があります。社会性やコミュニケーションの難しさがある可能性がありますので、本人に悪気はなく、特別な支援が必要になる場合があり、注意が必要です。
告知
〈「ここま」は、社会性などで困っている子どもたちを支援するための保育投稿サイトです。社会性はもちろん、それ以外にもわからなかったり、参加出来なかったりして困っている子どもが放置され、それが引きこもりや非行に繋がることがあります。保育者の皆さんの実践や成功体験を共有し、困っている子どもたちの成長を支援します。共に、困っている子どもの未来を拓きましょう。〉
最後まで一度に集団を動かせる保育士がいい保育士?!をお読みいただきありがとうございました!
もし共感出来るところがありましたら、スキ!をして頂けたら、嬉しい限りです☺