子どもに大切と言われる、非認知能力という力
こんにちは☺ 子どものみかたブログです!
今回は、最近よく耳にするようになった、非認知能力について考えてみたいと思います。
非認知能力とは…意欲、協調性、粘り強さ、忍耐力、計画性、自制心、創造性、コミュニケーション能力
とあります。
私が保育をする上で大切にしてきたことがいくつかありますが、逆にいうと非認知能力に難しさのある子どもが、少し大人の支援が必要な子どもであると言えるのかもしれません。
子ども達から教わったことが多いんだなあと、改めて気付かされました。
幼児期の子どもには特に、読み書き計算みたいな認知能力よりも、非認知能力を重要視して保育したいって思いました。
この非認知能力というのは単独ではなくて、集団の中で身につく能力のようです。
それは能力の質から考えてもそうなんだろうけども、気をつけないといけないのは、今の保育って割と個別に必要な力が身につく前に集団に入れられてしまうイメージなんですよね。
その状態で認知力も非認知力も、大人から強制的に身につけさせられるっていう感じ?!
しかもやや急ぎながら。
今の保育内容や保育体制では、子どもの主体性が発揮しにくいのが問題なのかもしれません。子どもの自然な成長発達を重要視すれば、自然に非認知能力は身につくのではないでしょうか。言いかえれば、もっと子どもが主体的に遊びこむということが出来れば、段階的に自然に身につくということなのかもしれません。
例えば、2歳くらいまではもっと個別性(特定の保育士との1対1の信頼関係)による安心を重要視し、3歳になった後でも、他の友達と場所は共有するようになっても、個々の主体性は大事にされて経験を積み、4歳では友達とぶつかりながらも仲間意識を育みつつ、独自の自我を十分に発揮出来る保育が出来ていたら、5歳になってからの、集団の中で無理なく自然に非認知能力が身につく土台が出来ているんじゃないかなって思ったりします。
では、それぞれの非認知能力は、一体いつ頃を目標にすればよいのでしょうか。私なりに考えてみました。
意欲、、 意欲は、好奇心と結びついているように思いますので、子どものやりたい!とか見たい!という想いを満たすことで、内側から湧き上がるものだと考えられます。ですので、いつ頃というよりも、子どもの間、ひょっとすると大人になってからもずっと、生きるためには必要な力なのかもしれません。家族のためなど、仕事でのモチベーションって、凄く大事ですよね。
協調性、、 協調性は、他者の内面への関心や意識が出てくる、5歳辺りでしょうか。
粘り強さ、、 山登りが持続するというのが、5歳辺りと言われていますので、5歳辺りを目標にするとよいでしょう。意外と遅めなのかもしれません。
忍耐力、、 これも粘り強さと同じと考えられるのではないでしょうか。
計画性、、 計画性は、これから何が起きるのかを3次元的に想像する必要がありますので、5.6歳辺りということになるでしょうか。
自制心、、 ルールや決まりを意識して『~だ、でも~だ』と気持ちを調整し始めるのが4歳辺りと言われていて、内言で行動の調整をするのが6歳と言われていますので、5.6歳を目標にするのが良いでしょう。
創造性、、 独自性という意味では、4歳辺りからだと思いますが、創造性というと、あらゆる角度から物事の見方が出来る方がより良いと思いますので、これも5.6歳ということになりますでしょうか。
コミュニケーション能力、、これは、どこかで完成するというよりも、全ての年齢において、必要だと考えられます。最初は安心出来る人との間から始まり、4歳辺りから、友達との対等な関係性を築くために必要な能力になります。
コミュ力や社会性については、就学後も、そして大人になってからも、それぞれの年代で成長させる必要がありますので、一生涯、上げていく必要があるのかもしれません。
これらの事を考えると、非認知能力というのは、幼児期でも前期、中期、後期に分けるとすると、後期以降に意識する能力と言えるのではないでしょうか。
それを非認知能力が大事だということで、幼児期の前期や中期に一生懸命に取り組んでしまうと、かえって内発的な非認知能力の妨げになる可能性があるのではないでしょうか。
仮に無理して早くに身につけても、今度は自己肯定感が下がってしまうように思います。
これら非認知能力の向上のために必要な保育というのは、個人差もありますし、意欲一つをとってもそうですが、個別の子どもに寄り添えるような、より丁寧な保育が求められるのではないでしょうか。
※発達の段階を順調に経ていても、発達の凸凹や個人の特徴の違いなどで、非認知能力が伸びない可能性はあるでしょう。その場合は、別途支援方法を考える必要があると思います。
〈参考〉
〈はじめまして。 子どもの発達と保育と生きる力です!!このアカウントの目的は、4つあります。
・見るだけで、子どもの発達や保育の理解が深まる動画の配信です。
・発達や保育士同士の人間関係を理解することなどで、不適切な保育を防ぐ、子ども主体の保育講座の動画もあります。
・保育現場の課題や現状を発信して、問題の解決を考えます。
・子育ての参考にしていただける内容でもあります。〉
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