ラグビーチームから借りた80万円のカメラで試合を撮影しました
ファンを試合前のイベントに出演させたり、おもしろい企画をよく行っているラグビーチーム、横浜キヤノンイーグルスがまた変わった企画を出しました。
実習で撮ろう!スポーツ撮影講座「ラグビー・横浜キヤノンイーグルス」編
簡単にどのような企画か説明すると
このレンタルできるカメラがなんと、
・ボディ→EOS R6 Mark II (フルサイズミラーレス)
・レンズ→RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM(いわゆる白レンズ)
この凄さをもっとわかりやすく伝えると、
ボディ→396,000円
レンズ→415,800円
合計 →811,800円
こんな高級なカメラを借りても壊さないか不安で撮影どころじゃないわ!と思いつつカメラ好きの私にとって夢のような機会に応募しないという選択肢もなかったので応募したところ、
当選してしまったので80万円のカメラでラグビーの練習試合を撮影しました!今回はキヤノンさんにしかできない夢のような企画のレポートです!
初めてのラグビー講座
私自身、カメラは長いこと好きですが、本を読む程度で講座を受けたことはありませんでした。そのため今回の講座を受けることに対して緊張していたのですが、今回の講座は
という、初めての人にも優しい親切仕様。
シャッタースピード、F値、ISO感度を使いこなせなくても意味がわかっていれば問題なく受講できるかと思います。
講座は講師の高須力先生の作例から始まりレベル別に解説がありました。
有料の講座のため詳しい話は控えますが、初心者の方は基礎から学べて、慣れている人は基礎の再確認と応用を学べる形の講義でした!
独学でラグビー撮影をしていた私にとっては、自分の撮影方法や感覚が間違っていなかったということ、そして今の自分に足りないことを確認できたのが嬉しかったです。
80万円のカメラで撮影実践
さあいよいよお楽しみの撮影。
撮影場所として用意されたのは普段ファンはなかなか入れないキヤノンスポーツパークのゴール裏。
柵や座席や広告がない分とても近く感じる!しかもゴール裏の好きな場所でいくらでも撮影し放題。
先生やスタッフの方から定期的にお声がけもあったので、撮影中も操作方法についての質問もできますし、撮影についてのアドバイスをいただくこともできました。
とにかく高須先生が優しく、この日の試合は曇天かつ前後半共に反対側にいる時間が多く終始選手が遠かったのですが、「このような試合だと構図にかなり悩む」という私の困りごとにも丁寧に答えてくれました。
試合に出ている選手は遠かったものの、出場前の選手がゴール裏で練習していたので選手が自分に向かって走ってくるなんて体験もできたので、楽しい時間でした!
そして撮った写真がこちらです。
(JPEG・トリミングあり・若干の明るさ調整あり・ノイズ除去なし)
案の定欲しくなりました
撮影の感想はもうシンプルになんて素晴らしいカメラなんだろう!です。
特にISO感度に感動しました。
(※ISO感度とは、高くすると明るい写真が撮れる代わりにノイズが入りざらざらとした写真になるというものです。)
持っているAPS-Cのカメラだとこのノイズが入ってしまう関係でISO感度をなかなか上げられないのですが、今回は上限設定なしオートで全然OKでした!ナイターで撮影する時は明るくするためにISO感度を上げるので毎回フルサイズがほしくなるのですが、さらに欲しくなりました。
次に買うならかAPS-Cかフルサイズにするか悩んでいたので、実際にフルサイズを試すことができたのは嬉しかったです。
(※APS-Cは同じ焦点距離のレンズでもフルサイズよりも拡大されて撮ることができるという利点があります)
ボディだけでも高額な買い物になるので簡単には買えませんが、いつかフルサイズ買いたいです…!
私はなぜラグビーを撮るのか
もう撮るのが本当に楽しかったです。私本当にカメラが好きなんだと改めて思いました。
ラグビーを撮影し始めたのは、もともとカメラが好きで一眼レフを持っていたから試合会場に持って行ったのがきっかけで、強い意思があったわけではありませんでした。
そのため今回の講座が初めて「なぜラグビーを撮影するのか」を考えるきっかけになりました。これも一言で表すとカメラが好きだからという答えになりますし、好きな理由はたくさんあるのですが、
特にラグビーを撮影していて好きな瞬間はワンシーズンのうちで1枚撮れるか撮れないかくらいの頻度で、シャッターを押した瞬間に心が揺さぶられる感覚になるときです。
昨シーズンだとこちらの写真。
横浜キヤノンイーグルスが初めてのプレーオフで初めての3位になった日の写真です。
勝利の嬉しさで涙を滲ませながらこの最高の瞬間を残したいとファインダーを覗いでいたらこの景色が写り、この光景を多くの人に届けたい!とシャッターを強い気持ちを込めて押した瞬間のことは今でも鮮明に覚えています。
一眼レフだとミラーレスほど撮れているか本当にわからないので、ピントがあっているかどきどきしながら会場で写真を見て、帰りの銀座線の車内でノイズを除去し投稿した写真です。
このようなシャッターを押した瞬間に自分の心が揺さぶられる写真というのは、もう技術だけではなく自分ではコントロールできない要素もかなり強いので、普段はあまり意識をしませんが、
色々な要素が重なっていい写真が撮れた時の嬉しさは本当に最高というか、カメラを好きになってよかったと思う瞬間のひとつです。
12月からリーグワンが開幕するので、また素晴らしい瞬間に立ち会えるのが楽しみです。