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【タイプロ】最終回を観て「timelesz project」の候補生について語り出したら止まらなくなった話

アイドルグループ「timelesz」(旧Sexy Zone)の新メンバーを決めるオーディション企画「timelesz project」、通称タイプロ。
9月からNetflixで独占配信されていたこの企画の最終回が、2月15日に配信されました。

Sexy Zoneというグループのことはもちろん知っていたけれど、正直、浅い知識しかない状態でした。しかし、STARTO ENTERTAINMENTが一般人も含めたメンバーを募集する、新しすぎる取り組みに興味を持ちました。
エンタメ業界に近い仕事をしていることもあり、これは勉強のためにも見てみよう!と軽い気持ちで見始めたのですが、回を重ねる毎にどんどんこのプロジェクトにはまっていって、気づけば配信のある金曜日の夜が楽しみになっていました。

最終回を迎え、SNSでも数々の意見が飛び交っている今、私の中の気持ちもどこかに書き残しておきたいと思い、ここに記すことにしました。
書き始めると止まらなくなって、気づいたら10,000字超え。自分でも驚きです。
うまく言葉にできないところもあると思いますが、1つの意見として受け止めていただけると嬉しいです。

人気投票でも実力オーディションでもない「仲間探し」

まず、このプロジェクトがある種とても”特殊”な理由は、「仲間探し」である、ということだったと思います。視聴者が投票して順位が決まる人気投票でもなければ、1からボーイズグループを決めるオーディションでもない。単に、ダンスや歌が上手な人を1位から順に取っていくわけでもない。実力だけで評価するなら、機械やAIにでも判定してもらえばいいわけです。
しかし、今回は「timelesz」のメンバーである菊池さん、佐藤さん、松島さんと共に、同じグループとして共に歩んでいく"仲間"を探すことが目的の企画になっている。ある種、会社の採用面接にも似ているなと感じていました。
だからこそ、視聴者は2次、3次、4次、5次……と実力のある候補生たちが次の審査へ進めないことがわかると、もやもやしてしまう。
「どうして、こんなにできるのに」「こっちのグループより良かったのに」「人格も素晴らしいのに」と。
それくらい魅力的な候補生が多かったのは素敵なことだなと思っているのですが、審査があるたびに、時に冷たくきつい言葉がSNSに飛び交っているのを見ると、胸が痛くなりました。

私たちが見ているのは、ほんの一部でしかない。放送で映っている以外の長い時間、「timelesz」の3人との交流やプロジェクトに携わる方々との会話、取り組む姿勢、誰も見ていない部分の努力、候補生たちそれぞれが抱える想い、悩み、葛藤……本当の姿を、私たち視聴者は見ることも知ることもできません。
だからこそ、私個人的には、このプロジェクトを見ながら「想像力を失いたくないな」と思いました。ただ映っていることだけ見て冷たい言葉を投げかけるのは、やっぱり違うんじゃないかな、と。
そう思えたのは、3人や候補生の皆さんがひたむきに真摯に頑張っている姿が画面越しに伝わってきたからです。
こんなにまっすぐな彼らを見て、応援しないわけにはいきません。

もちろん、こういったプロジェクトで一部を切り取った見せ方なので、もやもやしてしまう展開もあるのですが、それも含めたある種「会社の新規事業プロジェクト」なのだな、と。
私は全編通して観終えた今、新しいアイドルのエンタテインメントとして最高に良かった!と思っています。

最終候補生の8人について

1万8922件の応募から、最終審査に残ったのはたった8人。
それぞれ個性も見せ方も違う彼らはとても魅力的で、最終審査を迎える日までずっと「もう全員受かってくれ!誰も落とせない!」と本気で思っていました。いや、今も思っています。
各個人について書きたいことが多すぎるので、1人ずつ語っていこうかなと思います。
順不同です。

篠塚大輝くん

名前と顔を一致させることが苦手な私は、見始めたばかりの頃は正直何人かしか認識できていなかったのですが(ごめんなさい)、その中でもしっかり覚えていた篠塚くん。
SNSでもこれまで色々な意見を書かれているのを見てきましたが、私は彼が選ばれたことに大賛成です。
一橋大学に通い、これまでの人生を「順風満帆」と語っていた彼ですが、今回のことも、後で振り返ると彼は「順風満帆」って言うんじゃないかなあと。きっと今までも努力してきたことを「苦しかった、 辛かった」 とは言わない人なのではないかと思います。
目の前の人を楽しませようとする姿やぶれない言動こそが彼の軸であり、これまでの人生の軌跡を自信にして、オーラとして纏っている人だなぁと。
自分には足りないことが多い、自分を入れることはデメリットもあるのではないかと思う、と一見悲観的にとらえてしまいそうになることも、乗り越えるべき課題として向き合っていける強さがある。
仲間への思いが強い彼は特に、ダンスを教えてくれた同志たちが脱落していく中、教えてもらった自分が次の審査に進んでいくことは、その度に悲しく、でも弱音も吐けない、言葉にできない辛さがあったのではないかと思います。でも、その悲しみも背負って前に進む……キングダムの信みたいだなと思っていました。色々なことを抱えて覚悟して、向き合って乗り越えていくしか自分が認めてもらえる道はない、というような姿勢が。

少し話が逸れます。
日本のアイドルは、歌やダンスススキル以外の部分もマルチに求められる場面が多いと思うのですが、今回のプロジェクトは放送部分がパフォーマンスにフォーカスしていたのが印象的でした。(歌って踊るからそれは当たり前なのかもしれないけれど)
特にダンス。だからこそ未経験の彼はどうしても目立つ。一方で、例えばそれ以外のことで注目される展開があったとしたら、彼の言葉から感じられる"申し訳なさ"みたいなものは、もう少し減っていたんじゃないかなあとも思ったりします。
「背負われる」こともあると思うけれど、きっと篠がメンバーたちを背負っていく場面もたっくさんあると思うのです。これまでの人生で積み上げてきた努力は確実に彼の中にあって、揺るがないものだと思うので。
まぁ、でも彼はそんなことあまり気にしないのかな。芸能界の中でも、自分の強みをたくさんつけて欲しいです。
色々な要素が多すぎて忘れそうになるけれど、シンプルに高身長、高学歴、しっかりした顔立ちのイケメンというハイスペックさ。それから、言葉の選び方や判断力、人の話をまっすぐに聞く姿勢。良い面を挙げたらキリがないくらい。
これからアイドルとしてどう活躍していくのか、とても楽しみです。

浜川路己くん

スキルも申し分なし、キラキラ光るスター性もあって、言葉遣いも丁寧、礼儀正しいロイくん。
この1週間、何度も合格者をシミュレーションしてみたけれど、ロイくんを外す選択肢がどうしてもなかったんです。非の打ちどころがなくて。
特に5次審査の「革命のDancin' night」のパフォーマンスは、圧巻でした。これまでの葛藤が嘘みたいに自信に満ち溢れていて、何度も見返したくなる姿は、まるでプロのステージでした。それから、最後のステージ「RUN」。歌い出しのロイくんのまっすぐな瞳も、忘れられません。
その姿が脳裏にやきついて離れないからこそ、最後に名前が呼ばれなかったとき、涙を流さなかった姿がより一層、視聴者としては見ていて苦しくなってしまいました。

本多くんもそうかもしれないけど 「君はすごい」「歌もダンスも上手」「どこでも活躍できる」って、きっとこれまでも何度も言われてきたんだろうな。
自分たちを超えて行ってほしい、という言葉はとても奮い立つ言葉である反面、 でも今回も最終的に合格できなかった、他の人となにが違うのか、これ以上どうすればあと一歩前に進めるんだろう、と私ならきっと卑屈になってしまうと思います。
でも、どうか腐らず、まっすぐ頑張ってほしい。そのパフォーマンスはあなただけのもので、誰かの心を動かすものだと思う。あなたの未来は明るすぎる。
少なくとも今回ここまでみてきた人たちは、みんなあなたの味方だと思うから。

本多大夢くん

ロイくんに触れたら、本多くんにも触れられずにはいられない。彼のバランス力は唯一無二でした。個人的にとても印象に残っているのが、5次審査の菊池チームでのパフォーマンスに取り組む姿。言葉遣いもダンスも歌声も上品な人だなぁとずっと思っていたけれど、5次の時は男子校で遊んでいるようなやんちゃな姿も見られたのが、すごく魅力的でした。
最初から全てが備わっている人に見えるけれど、その裏には確実な努力がある。そんな当たり前のことに改めて気づかせてくれて、その努力を表面でまったく見せない姿を見て、アイドルの鑑みたいな人だなと思っていました。
そして、誰も置いていかないその「人間力」は、何より本多くんの大きな武器だと思います。一緒に取り組んできて、本多くんのことをリスペクトしない候補生はきっと誰一人としていなかったんじゃないかなと。
最後のステージの「RUN」。猪俣くんを思わず抱きしめたあの姿は、彼の魅力をそのまま表したかのような名シーンだった。それから、別れの時、涙を堪えられない篠を抱きしめてこっからだからね、と言えるその優しさと強さ。
番組の展開として、個人的にはもっと「歌」をしっかり聞ける場面があったらよかったな、とも思います。彼の歌声は魅力的で、でもその魅力を完全に伝える前に放送が終わってしまったじゃないか!という気持ち。
絶対に受かってほしいと強く願っていた分、今はまだ受け入れられない部分も大きいけれど、今後彼のパフォーマンスもずっと見ていたいと思っています。そう思わせてくれたこのタイプロに、感謝したいです。

橋本将生くん

本多くんに触れたので、次は橋本くんですね。最初の頃の印象から、一番大きく変わった人です。なんだ、橋本くんって面白い人じゃん!って。
最終発表で一番最初に名前が呼ばれた時の涙、胸を打たれました。すらっとした塩顔イケメン、色気もあってダンスも歌も上手い。でも、正直そこまで印象に残っていなかったんです。(※個人的にです)
でも、はじめから「timelesz」の3人は彼には華がある、と言っていました。4次、5次審査のパフォーマンスでもその「華」の片鱗は見えていたけれど、何より最後のステージでのパフォーマンス。気づいたら目で追ってしまっていました。そうか、これが3人がいう「華」なのかと、すごく納得させられました。
自分は弱い人間です、といえる強さがある人だとも思っています。そして、3人や候補生たちと触れ合う姿を見ると、物腰やわらかく人と付き合っていける人だなとも感じています。アイドルは、誰かにとっての夢であり目標であり、ポジティブなパワーを与えてくれる存在だけれど、それはイコール全員が完璧な人間であるということではないと思っています。弱さも魅力になるのがアイドルなんじゃないかなと。だからこそ、彼がいう”弱さ”も大きな魅力となって、これからどんどん自信をつけて大きくなっていくんだろうなと思っています。

浅井乃我くん

このプロジェクトを見始めた時、一番最初に印象に残ったのは「アメリカから来た少年」ノアくんでした。最年少18歳とは思えない実力の持ち主で、ダンススキルも高い、声も良い、アクロバットもできる、英語も日本語も話せる、受け答えもしっかりしている。え、この子合格でしょ!と。
審査が進むにつれ、文化の違いや自分自身と葛藤していく姿が見えて、ついこちらも感情移入して一緒に悔しくなってしまう場面もありました。でも、何より歌って踊ることが大好き!な姿をパフォーマンスで見せてくれるようになったら、その表情は最初の頃に比べてもわかるくらい、さらに輝きに磨きがかかっていました。
最後のステージ、「RUN」で涙を堪えながら力強く歌い切る姿を見て言葉にならない思いが込み上げてきました。そして放送の最後、寺くんにたくさん迷惑かけてごめんね、と泣きながらハグするシーンを見たら、もう涙を抑えられなくなりました。まっすぐに気持ちを伝えられるのも、きっと彼の大きな魅力なのだと思います。
今回のプロジェクトが、もし新しいボーイズグループを作るオーディションだったら、私なら一番最初にノアくんを選ぶと思う。
まだ18歳。ここから先、きっと色々な可能性が広がっていると思います。どうか彼に素晴らしい出会いが、幸せなことがたくさん訪れますように。そのキラキラしたパフォーマンスを届けられる世界でありますように。強く、願っています。

猪俣周杜くん

アイドルにとって一番大事なものが愛嬌や個性だとしたら、候補生の中で猪俣君以上の人はいないんじゃないかと思います。それはきっと、努力して得られるものではない、天性のもの。誰もが羨むアイドルの特殊能力のようなもの。
それでいて、メンバーや候補生たちからはその「努力」に感心する声がたくさん挙がっていたのも印象に残っています。なんでも天才的にこなしているように見えて、そこには努力という裏付けがあるだなんて、素敵すぎませんか。
それから、今回のオーディションに5通も応募用紙を送っていたというエピソードにも驚き。このプロジェクトにかけていた強い想いを感じました。
どこかほわほわとしていて掴みどころがないのに、いざ本番となるとキリッとスイッチが入る。カメラを掴むような目線はまさにアイドルそのものだなと思っていました。言葉にするのが苦手な面もあるかもしれないけれど、インタビューの受け答えを見ていると、表情や言葉選びの小さなところから、彼の中にある軸や、アイドルそしてtimeleszに対する想いも感じられて。しっかりした軸があるのに、周りの意見を素直に聞けるスポンジのような吸収力も彼のすごいところ。
きっとこれから周りの良いところをぐんぐん吸収して、バッチバチのかっこいい曲から、愛嬌のあるキュートな曲まで何でもこなせるアイドルになるんじゃないかな。「timelesz」のメンバーとして、それぞれと組み合わさるとどんな化学反応が起こるのか、見るのがすごく楽しみです。

寺西拓人くん

私にとってこのタイプロは、何より寺西くんと再会できた幸せな旅でした。
まず、4次審査から参加の俳優部、当たり前のようにグッと全体のレベルを引き上げていったこと、本当に見事でした。ダンスや歌のスキルは当然のように、パフォーマンスとの向き合い方、立ち方や魅せ方、話を聞く姿勢、一つ一つの所作、仲間への声の掛け方。格の違いを見せつけられました。
それらを一旦置いておいたとしても、4次の初めに寺西くんを見てから毎日頭から離れなくて、「どうしてこんなに惹かれてしまうんだろう」「絶対に見たことがあるのに思い出せないこの感じはなんで」、と2週間くらいモヤモヤしていたんです。
そして、ふと「フレディじゃん!」と気づいてからはもう、言葉にできない思いと相まって、みるみるうちに寺西沼にハマっていました。大好きなミュージカル 「マイ・フェア・レディ」 。あの時を乗り越えたカンパニーのフレディ。本当に魅力的だったんです。当時、彼をジャニ一ズの人だと認識できていなかった。所属がどこかなんてどうでもよくなるくらいの、実力者。

このプロジェクトで他の候補生や3人との関わり方や姿勢を見ていると、どうしてこの人がグループを組んだことがないんだろうと不思議に思ってしまうくらい。こんなに全方向に対して包容力のあるアイドルを初めて見ました。
俳優として着実に実力を積み上げてきて何にでも染まれるようになった彼が、 何の役にも染まらない「寺西拓人」として、歌って踊ってみんなと笑って泣いて、 たまに変なこともして、また笑って…そんな日々を見ていたら、もっともっと大好きになっていました。そして、そんな姿を、これからもずっと見ていたいと心から思いました。

もし、原くんとどちらか1人だけとなったときに、私がメンバーだったら絶対に原くんを落とせないと思っていて。もしかしたら寺くんが入らない世界線もあるかもしれない……と弱気になっていたので、名前を呼ばれたときは本当に嬉しかった。
自分が呼ばれたときは泣かなかったのに、原くんが呼ばれたときのあの涙も、ずるい。
きっとこれから、頼られる場面が増えたり、お仕事も活躍の場もどんどん増えて、スケジュールも既に大変になっていると思うのだけれど、どうか無理をし過ぎず、ずっと幸せでいてほしい。そして、今まではなかった「timelesz」という新しい帰る家で、弱みをみせてくれるくらい素の姿も見られたらいいな、と思っています。
俳優業もアイドル業もそのほかの仕事も、全力で応援する準備はこちらもばっちり整えておきますので。
それから、「国民の元カレ」と言われているようですが、私にとっては全然「今カレ」な存在ですからね。

原嘉孝くん

私にとって、この「タイプロ」という物語の主人公は間違いなく原くんでした。
今までは、目黒君の仲の良いお友達という認識しかなかったのですが(ごめんなさい)、こんなに熱い人がいるんだ!と感動すら覚えました。
もし私が「timelesz」という会社の社長だとしたら、この会社の新規事業を成功させるためには絶対に圧倒的な”陽”のパワーが欲しいと思いました。それが、まさに原くんです。俳優部として4次審査から参加して、そこから彼が関わるチームのパフォーマンス精度が確実に上がっているのがわかりました。それは他の候補者の努力ももちろんあったと思うけれど、底上げしたのは間違いなく原くんだったんじゃないかなと。いじられ役も嫌な顔せず引き受けてくれる器の広さもありながら、圧倒的なスキルと熱い言葉、ついていきたくなるその背中の頼もしさは、見ているこちらにも伝わってきていました。彼はグループとして活動することの尊さを、誰より強く知っている人だとも思います。俳優部として1人で戦ってきた寺西くんともまた少し違う、一度グループに属し、その素晴らしさを身をもって知っている、知ってしまっているからこそ、その憧れを強い覚悟に変えて挑んだ、大きな挑戦だったんじゃないかなと。
パフォーマンスを見るたびに違う魅せ方をしてくれて、サービス精神が旺盛な人。既に色々な経験をしているからこその実力や魅力が、今後さらにたくさんの人に届いていくんだろうなと思っています。
原くんが笑うとつられて笑ってしまうし、原くんが泣くとこちらも涙ぐんでしまう。そして、最後はやっぱり笑顔になれる。それは原くんが笑ってくれているからだと思います。
心の内で確かに燃え続ける青い炎を持っているのが寺西くんだとしたら、原くんはわかりやすい赤い炎を灯している人。その赤い炎を目印に、きっとこれから「timelesz」は大きくなっていける。そんな気がしています。
3人の原くんに対する信頼もあついと思うので、これからどんな絡みが見られるのか、その赤い炎がどんな燃え方をしていくのか、すごく楽しみです。

もし自分が推しているアイドルがオーディションをすると言ったら

まず、このプロジェクトを企画し、自分たちの未来のために新しい道を切り拓いた「timelesz」の3人は、すごく大きな決断をしたのだなと思いました。
これまで応援してくださっていたファンの皆さんがどう感じるのか、もしかしたら受け入れられないんじゃないか、嫌われてしまうのではないか、様々な葛藤もあったと思います。実際に候補生たちと向き合う中で、これで合っているんだろうかと悩んだり、もっと違う声の掛け方があったのかもしれない、と後悔したこともあったかもしれません。それでも、候補生たちやスタッフの皆さん、そして自分たちを信じて最後まで走り抜き、さらにここまで注目されるプロジェクトになったこと。
新しい「timelesz」としてはまだまだこれから始まる物語だと思いますが、少なくとも「timelesz project」は、大成功だったのではないかなと思います。今までSexy Zoneの曲をあまり聴いたことがなかった私でさえ、こんなに長文を書きたくなってしまうほどですから。

一方で、ファンの皆さんのことも考えました。
例えば、自分が長年応援しているグループのメンバーが少しずつ卒業して、かつ途中で「オーディションをやります。あたたかく見守ってください」と言われたら、ファンとしてどんな気持ちになるんだろう、と。
私の場合、それがBTSなのでBTSに置き換えて考えてみました。すると、想像してみただけでも結構、いや、かなりきついなと思ってしまったんです。それまでの活動を本気で真摯に応援してきたからこそ、受け入れられないこともたくさんあると思います。きっと、受け入れたくてもずっと受け入れられないこともあるかもしれない、と。

このタイプロを通して、YouTubeやSNSのコメントもたくさん目にしてきました。
私のように今回から「timelesz」を見始めたという方もいれば、これまでずっと応援してきたファンの「secondz」の方も大勢いらっしゃいました。俳優部の2人、それぞれの長いファンの方もいらっしゃいます。
そのほとんどの方が、メンバーの皆さんに対してとてもあたたかいメッセージを残していました。彼らの新しい挑戦を、大きな心で受け入れているのだなと、深い深い愛情を感じました。すごいな、と素直に思いました。
そしてきっと、こういうファンの皆さんがいてくれるとわかっていることこそが、彼らが今回決断できた大きな理由なんだろうな、とも思いました。
深くつながっている絆みたいなものを感じました。羨ましいなと思いました。そして、これから私もここに少し加わってみたいな、とも思ってしまいました。

アイドルとして「売れる」とは

風磨さんをはじめ、「売れたい」「売れるために」というワードが何度か出てきたことがこのプロジェクトの印象として強く残っています。
その度に、アイドルとして「売れる」とは、一体何なんだろう。何がゴールなんだろう、と考えていました。
というのも、Sexy Zoneとして、timeleszとして、そして個人としても全国的な知名度があり、TV番組でも、お芝居からバラエティまで引っ張りだこなイメージがあるからです。これ以上に売れる、とはどういうことなのだろう、と。

例えば、世界で活躍することでしょうか。音源が日本だけじゃなく海外の人にも広がっていくこと。国や言語を越えたファンが増えること。確かに海外へ進出することは、単純に「売れる」と言えることなのかもしれません。あるいは、もっと日本国内で、CDの売上枚数やダウンロード数が増えることでしょうか。確かにこれも、数字として残る記録は「売れる」ことと同義にも思います。
目に見えてわかりやすい数字だと、ファンクラブの会員が増えることも、その1つかもしれない。彼らが目標に掲げている5大ドームツアーを叶えること。これも含まれるのかもしれません。

色々なことを考えていったときに、売れるというのは金銭的な面ももちろんあるかもしれないけれど、自分たちについていきたい、一緒に苦楽を共にしたい、同じ空間で楽しさや悲しみさえ分かち合いたいと思ってくれる、応援してくれる人を増やすことなのかもしれないな、と私は思いました。

このプロジェクトは、菊池風磨さん、佐藤勝利さん、松島聡さんの3人が一緒に「timelesz」として活動するメンバーを決めるためのオーディションだと思って観ていたけれど、もしかしたら。
そうか、これも仲間探しだったのかもしれないな、と。
ファンのみんなにも仲間みたいに応援してほしいと思ったんじゃないかな、と感じました。

「仲間」としてのこれから

9月から始まったこのプロジェクトを通して、私はたくさんの刺激を受けました。目標に向かって仲間たちと努力し高め合う姿はとても尊く、素晴らしいものでした。
違った場所でこれまでの人生を生き、決して交わることのなかったそれぞれの道が、この「timelesz project」をきっかけに絡み合い、そして最後は一つの運命としてこれから進んでいく瞬間に立ち会えたことを、とても嬉しく思います。
寺西くんの言葉を借りるなら、ほんと、「終わってほしくないな」。みんなの青春に混ぜてもらったような数ヶ月でした。

そして、オーディション番組はこれまで何度か見てきたことはあるけれど、最終回を迎えてメンバーが決まると、どうしてもそこでストーリーは一区切り、という印象がありました。でもこのタイプロに関しては、ここから先の未来も見てみたい、と思わせてくれています。
それは、紛れもなく菊池さん佐藤さん松島さん3人のおかげです。あらゆる選択肢があった中で、 Sexy Zoneから「timelesz」へと進化し、さらにこれからも3人でいることを、大きな挑戦と共に選択してくれたこと、本当にありがとうございます。と伝えたいです。

少なくとも私は、そんな「timelesz」をこれから応援していく仲間の一員になりたいと思っています。仲間になるということは、良い面だけを見ることでも、理想を押し付けることでもありません。共に成長していくことも含まれていると思っています。

エンタテインメントとして、完璧に完成されたショーももちろん見てみたいけれど、アイドルを応援するって、やっぱり何よりアイドルとして生きる彼らの"物語"に触れられることが尊くて素敵だな、と思うんです。
今回このプロジェクトを通して、まだ名前も存在すらも知らなかった彼らが、少しずつ着実に成長し変わっていく姿を見て、心を動かされ、どんどん惹かれていって、改めて思いました。私は彼らが紡いでいくこれからの物語の続きを見てみたいな、と。

現在進行形で初めてのことに取り組んでいる彼らは、きっとこれからも様々な方面から指摘を受けたり、学ばなければいけないことも、壁にぶち当たることもあると思います。もしかしたら、もう頑張れない、と深く落ち込んでしまう日もあるかもしれない。
これから彼らのことを知れば知るほど、もしかしたら見る側もどんどん理想が膨らんでいって、理想から外れる姿を見ると「もっとこうした方が良いじゃん」「それは間違ってる」と強く言いたくなる時があるかもしれない。逆に彼らも、応援してくれる側に「もう少しこうしてくれたらな」と思うことがあるかもしれません。
そんな時こそ、互いがリスペクトの気持ちを持って、仲間のために行動できる人でありたいなと思います。
時には少し間違えることがあってもいい。完璧じゃなくていい。一緒に成長していきたい。一緒に幸せになりたい。そんな気持ちです。
けれど、いざという時は、応援する私たちのことも"仲間"の一員として、遠くからでも頼りたいと思ってもらえる存在でいられたらいいな。

そのためには応援する側も、努力をしなければいけないのかもしれません。いつでも彼らに恥じないよう、胸を張っていられる自分でありたいと思います。

We're timelesz gonna Rock this Party!

8人の新しい「timelesz」としての、そして私たち「timeleszの仲間」としての人生は、まだ始まったばかり。

さて、楽しいパーティーの準備をするとしますか。



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りりあ
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