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考え方で物事の見え方が変わる。改めて感じた日のこと。

本来、このタイトルで記事を書く予定ではなかった。

元々は「悪いことが起こったあとには、良いことがある」といった類のテーマを次はnote書こう!と意気込んでいた。

なぜタイトルが変わったのか、そして、なぜタイトルの気づきが得られたのかを今日は書いていこうと思う。


仕事終わり。お祭りの開会式に遭遇


コロナ禍も過ぎ、以前のように何の制限もなく、お祭りや花火が開催されているところも増えた今年の夏。

私の住む地域でも、県内最大級のお祭りが開催された。

ただ、この日は私にとって新しい職場の入社日。元々お祭りに行く予定がなかったうえに、緊張と慣れない仕事内容で心身ともに疲れ切っていた。

疲労だけでなく、ちょっと外にいるだけでも汗が噴き出る暑さ、エネルギーを使い切って極限の空腹状態を抱えた私は、一刻も早く帰りたかった。

そんなときに遭遇してしまったお祭りの開会式。

交通規制に加え、久しぶりの完全状態な祭りの開催にともなって、ごった返す人の群れ。

人混みも相まって、暑さが倍増しているようにも感じた。

いつもなら楽しいお祭りの雰囲気も、正直この日ばかりは楽しめそうにもなく、さらに疲労感はたまる一方。

そして薄々気づいていたが、普段私が乗っているバスが通るのは交通規制が入っている道路。

つまり、バスは迂回運行をしていたのだ。

迂回先のバス停まで歩いても、本数も少なくなっていて当分来ない。

とことんついていない、そう思った。

仕方なく歩いて帰ることに


前職では、暑くもなく寒くもない時期は徒歩退勤することもあった。

実は、以前の職場と今の職場の距離はあまり変わらず、家まで徒歩で1時間弱。

暑さと疲労と空腹で、コンディションは悪かったが歩けないことはないだろうと思い、仕方なく歩いて帰ることした。

せっかくなので、”仕方なく”ではなく”前向きに”切り替えてみた。

汗かいてダイエットにもなるうえに、今日は1日中座学だったからリフレッシュにもなるといった心持ちで。

歩いて帰ったから出会えたもの


①綺麗な夕日

帰り道は、橋を使って川を渡る。

ちょうどそのタイミングは、夕日が綺麗に見える時間帯だった。

青空と夏の雲、夕日のオレンジ色の光が混じり合った黄昏時。

また、その景色が水面に反射し、その魅力がより一層輝く瞬間を見られるのは、川を渡っている人だけの特権。

思わず立ち止まって、その瞬間をしばらく眺めてしまう美しさだった。一刻も早く帰りたかったはずなのに。

また、橋に吹き抜ける風が涼しくて心地よかった。水辺だからこその恩恵だ。


②清々しい気持ち

汗をかいたからなのか、歩いたことによるリフレッシュ効果なのか、素敵な景色を見たからなのか。それとも全てのおかげか。

川を渡ってからは特に、姿勢や歩くリズム、そして気持ちがより良くなっていた。

帰宅後には、1時間前に抱えていた心身の疲労感はどこかへ消えていってしまっていた。

それどころか気持ちも晴れやかになり、もうちょっと頑張ろうというスイッチを押されて、そのまま筋トレまでやってしまう結果に。


まとめ


この日を終えた時「悪いことが起こったあとには、いいことがあるんだな」と思った。

そしてもう少し深く考えてみると、別のあることに気がついた。

ただ、あのときに前向きな気持ちに切り替えたから、その先の物事の見え方や捉え方が変わったのではないだろうか。

もちろん、悪いことのあとにはいいことが待っているということ自体は、間違っているというわけではない。

思考や気持ちの持ち方が前提にあって、起こる物事や見える景色の捉え方が決まるのだ。

徒歩退勤を決めたとき、マイナスな気持ちのままだったとしたら。きっと下を向いて歩いて「嫌だな、しんどいな」とずっと負の感情のまま、心身の疲労はますます溜まっていただろう。


悪いことが起こったとしても、一旦気持ちを切り替えてみれば、見える景色も物事の捉え方も自ずと変わってくる。

綺麗事ではなく、実体験を通して改めて気づくことができた素敵な1日だった。

体験するって大事だ。



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