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気象一般過去問 問9より「ハドレー循環」とは 12/25

第57回気象予報士一般試験問9より。。

問9
図は経度方向に平均した年降水量(P)と年蒸発量(E)並びに両者の差PーEの緯度分布である。この図のA~Dで示す緯度帯について述べた次の文(a)~(d)の正誤の組み合わせとして正しいものを、下記の①~⑤の中から1つ選べ。
(a)緯度帯Aの降水量の極大は、主に熱帯域で発生した台風などの熱帯低気圧の降水により形成される。
(b)緯度帯Bは大規模子午面循環であるハドレー循環の下降流域に対応しており、地上では亜熱帯高圧帯が見られる。
(c)緯度帯Cでは南北両半球からの貿易風が収束して積乱雲が発生している。
(d)緯度帯Dでは、水蒸気は主に極側に向かって輸送されている。

グラフを見て難しく考えるよりも日本や世界地図をイメージして考えたほうがいいかもしれない。

日本、北は秋田が北緯40°
南の九州、屋久島が30°
この地域は台風の発生というよりも、南で発生した台風が通っていくところなので空気をかき混ぜているところです。
台風が発生するのはその南側のBになります。
また、台風は回転して発達しますから、回転力のない赤道近辺のCではありません。

(a)
台風の発生はAではなく、Bであるので


Bについて
ハドレー循環

NKH高校講座画像より

ハドレー循環(ハドレーじゅんかん、英語: Hadley circulation, Hadley cell)とは、赤道付近で上昇した空気が南北に分かれ、緯度30度付近で下降し低空を赤道付近に戻る循環のこと。 。

Wikipedia

ちなみに極地方にあるのは極循環でその間を埋めるように回る間接循環はフェレル循環。
30°付近で下降する風というのは高気圧。砂漠地帯もこのあたりにある。
乾燥空気が降りていく。

(b)は




Cは、問題文のとおりで、ハドレー循環で上空に上がった風が東からの貿易風となり帯状の雲を作っている。
上昇流になる、ということイコール雲である。


Dは、
上空の風は極側へ流れるがハドレー循環で下降した空気は大気下層を通り赤道へ戻る。つまり海の水蒸気を集めながら赤道へ戻る水蒸気は南へ流れるのである。
大気は基本的には暖かい空気を極へ送っているので、間違えてしまいそうな問題だが、あえて、水蒸気、と質問されているので注意。

よって
解答は⓷



日本海に並んでた筋状の雲は上空の雲に隠れてしまったようにみえます。

おはようございます。
こちらまだ寒く雪が屋根に残っています。でも、太陽出てきました。
昨日はどうでしたか?
今日はクリスマス。
はい🎁

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