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Viva!非日常! -たまには娘と行き当たりばっ旅- 前編

「行き当たりばっ旅」っていう言葉って、いったいいつの時代の誰が考えた言葉なんだろう。
私は、大学時代の先輩(♂)が言っていたのを聞いたのが最初だった、かな。

今日はそんな「行き当たりばっ旅」について。

先日の投稿の中で書いたように、私が「展開型」人間だからこその行動?というのに繋がるのかどうかは、わからないけれど(笑)

とはいっても今回は旅という旅ではない

そう、今回の話は、旅っていうほど旅でも何でもない。
ただ「小学生の娘」と「突然」「小旅行程度の距離」のところへ移動し「泊まる」という「非日常」的なことをした、という話だ。

* * *

旦那さんが海外出張をした。
ちょっとした都合で、金曜朝の帰国予定が、土曜朝の帰国になった。

成田。
娘は、家族で海外旅行へ行ったことはあったが、その際は車での行き来。

家で勉強することが多かった最近の娘の週末、なんだろう、ムクムクと、ちょっと非日常体験を味合わせてやりたい、という気持ちが私の中で湧き上がった。

「明日休みだし、成田まで、迎えに行っちゃうか!」

「え…?…うーん、うん、行くか!」
娘も乗ってきた。

さて、ここで大事なことは、私は車は運転しない(できない)、ということだ。
非日常、それは成田までの電車での小旅行。

思いついたのは夕方6時前。
そして、旦那さんの飛行機到着時刻は、翌朝7時前。

成田空港に朝7時前に着くには、家からだと明日の始発だと間に合わない計算だった。

「前乗りして、泊まっちゃう?」

再びここで大事なことは、別に我が家はお金が有り余って困ってしまうほどの経済力は持ち合わせていない、ということだ。
私の個人口座にも、去年の短期バイト代が残っている程度だ。
なので、優雅でのんびりな宿泊、というイメージは毛頭ない。

Booking.comで、とりあえず成田空港に一番近くて、移動に便利で、安いところを探す。


あった。
あと1部屋だけ残っている。
念のためレビューを確認。
みんな良いことばかり書いてある。
悪くない。
「エイッ!」と予約。

「今から行こう!パジャマとか、下着とか、最低限の支度、出来る?」

娘との小旅行の始まりだ。

熱い勢いと冷静な考察

都内もまた夜から雪になるか?と言われていた日。
寒そうだったから、めいいっぱい着込んだが、「非日常」の始まりはエネルギーがすごいのか、二人とも駅に着くまでに「背中が熱い…」という状態だった。

晩御飯は出来ていたのに、成田までの道のりは長いし、宿チェックイン時間を早くしたかったのもあり、身支度だけして急いで出てきてしまったので、晩御飯を冷蔵庫にしまうことはしても、食べることは全く頭になかった。

既に「なにやってんだろうね、私たち」感に、娘と二人で気がつきながらも、
「コンビニでおにぎりでも買おうか(笑)」
二人とも笑顔だ。

東京駅から成田までの長い時間で、電車の中で食べるか、とも考えたが、予算節約旅のため、成田エクスプレスに乗るわけでもない。
ただの通勤快速はラッシュだろうし、衛生的にも雰囲気的にも、おにぎりを食べられたものではない。
しかも、百歩譲って気にせず食べるにしても、その時間まで待つのはお腹が空いてしまう。
そういうことを1つ1つ娘と考えて、まず電車に乗る前に、駅のデッキスペースで、落ち着いて食べてから出発することにした。

娘が非日常の中でも、しっかりと自分の意見を持ち、言えること、これは大事な体験だ。
そして、冷静と情熱のあいだ、いや、勢いからの落ち着き、これも大事だ。

* * *

東京駅から千葉を通って成田までの通勤快速は、なんとか向かい合って1つずつ空いていた席に座ることができた。
いつもなら、なるべく端の席と親の間に並んで座り、他の人の隣には座りたがらない娘が。
1時間、それぞれ、前に立つ人に遮られながらも、お互いの存在をチラ見えする足元や頭などで確認しつつ、本を読んで過ごした、非日常。

私も、東京と千葉、成田を結ぶ通勤快速に乗る、というのは初めてだった。
私にとっても立派に非日常だった。
いつもと違うことをしてみる、それってやっぱりワクワクするものだ。

* * *

家を出て電車に乗ってから2時間半弱。
成田に到着。

スマホの充電

その日、朝から夕方まで普通に使用していた私のスマホの充電は、家を出る時点で30%しか残っていなかった。

宿の予約確認と、電車の乗換案内と、宿の位置確認と。
最低限のものだけ使い、成田に着いてグーグルマップで宿への道をたどるために残しておいた。

宿についたらカバンに突っ込んできた充電ケーブルで充電できるのだが、携帯用充電機は古いもののままだったから、持って来ていなかった。

減っていく充電との戦い、それもまた、ちょっとした非日常要素だった。

成田到着時点の充電、12%
慌てて、メールで送られてきていた宿のドアとルームキーパスワードを2種類、念のため、紙にメモした。
いつだって、アナログを侮ってはならない。

さて、駅について宿に向かうまでも、なんだか楽しかったのだが…

ついつい長くなるので、この続きは後編にしてみようと思う。

私たち親子の、ちょっとした非日常の続きが気になってくれた方は、また明日。



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