読書記録「私、誰の人生もうらやましくないわ。 / 児島令子」
「あした、なに着て生きていく?」で有名なコピーライターの児島令子さんのコピー集め本。
詩でもなく、小説でもなく、ちょうど心に入り込む言葉たち。
広告という制限の中で、相手へ届けるための言葉は無駄が省かれている。
コピーをじっくり味わえる本は珍しい気がする。
何冊か広告コピーの本を持っているが、解説込みで楽しむことが多い。
また、そのときのポスターも載っていることが多くビジュアル含め広告コピーを楽しむ本が多いような。
この本は広告コピーの文字だけが、文字としてデザインされていて、紙面としてはとてもシンプルだった。
シンプルな分、文章が真正面から向かってくる感じ。
あと、コラムの本音感が好きだった。
コピーライターになろうとした理由が、「何者」かになりたかったからだと書かれていた。
これに結構衝撃を受けた。
言葉を操りたい〜とか言葉を仕事にしたい〜みたいな、かっこいい理由じゃなくていいんだ……。
漠然とした何者かになりたい、そういう理由でコピーライターを目指していいんだなって。
そのコラムを読んで、コピーライター講座に興味を持った。
調べてみたら宣伝会議のコピーライターコース基礎コースは16万円ほど。
一般企業に勤める若手社員がぽんと出すには抵抗がある金額ではないでしょうか。誰かに共感してほしい……
この記事を、ここまで書いたのが2ヶ月くらい前。
それからずっと下書きで熟成しているうちに、コピーライター養成講座に通う意思が固まりました!!!
私にとって、とっても影響力の大きい一冊となった。
最後に、この本で紹介されていた中で私の好きなコピーを紹介する。
仕事へのぼんやりとした辛さ(仕事の内容は楽しいのに、行きたくない気持ち)を抱えている時に、パラパラとページを捲って射抜かれた。
幸せになろうね、って私へ思う。
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