2分を繰り返す映画「リバー、流れないでよ」
気になっていたタイムループ映画。ゆる~いSFが楽しい映画でした。
「SF」を普段あまり観ない。アクションやホラーと相性が良さそうな印象だった。この映画は明るい「タイムループコメディ」。
2分って短い。けれど、繰り返す度に出来ることが増えていく。
ギャップがおもしろい。奥ゆかしい旅館にて、タイムループSF。ループから抜け出すために焦っているのに、のんびりした雰囲気。
2分を繰り返すので、その度に私の背筋も伸びる。物語が積み重ねられていく様子が、飽きさせない。何も考えず、観ることのできる映画だと思います。
2分をワンカットで長回しして、物語を重ねていくのは「映画」でしか表現できないエンタメだと思った。
キャッチコピーは『また2分。』だそう。
ずばり言い当てているシンプルな言葉で、タイトルとキャッチコピーのバランスが素敵。
このキャッチコピーが映画のタイトルになってもおかしくないと思う。けれど、そうなっていたらここまでヒットしないだろう、とも思う。未鑑賞ではタイトルの意味が分からないけれど、キャッチコピーが観たくさせるような、バランスが大事だと実感した。
もし2分を繰り返す世界になったら、自分なら何をするだろう。
ループを抜け出したい人が大半だろうけれど、ループから抜け出したくない人もいるだろうし。
たった2分なのに。ループを繰り返すうちに人々の関係が、ねじれて、解けていく。明るい気持ちになれる映画でした。
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