「水やり」こそ今の建築に必要な行為
建築を花に見立てて水をやるように育てていく。
そんな建築人間、と言えるようになりたいものだ。
育てる、って難しい。
花壇に真っ赤なサルビアを植えた。それも、結構な量。
ここ最近は良い天気が続いていて、毎日毎日水をやらないと、すぐ暑さでしなしなになってしまう。
土の表面だけに水がかかるくらいでは水やりとはいえず、しっかり土まで水が浸透するくらい、水をかけ続ける必要があるらしい。
キレイな状態で買ってきて、植える。そこで満足してしまうと、すぐにだめになってしまうとわかった。そうだよな、お花も人も水がないと生きられない。今まであまり考えたことがなかった。
公共空間の花壇や路上を彩る花や木。水やりや草ぬきといった作業誰かの優しさによって持続しているのかもしれない。見ず知らずの仲間たちにありがとうと伝えたくなった。
私はバックボーンが建築の人間なので、水やりをしながら、この「育てる」の難しさを建築に重ねていた。
仕事として作ったけれども、「関わらない」もしくは「関われない」人達もいる。
自分事になっていないとか、忙しすぎて、とか色々理由があると思う。
自分が関わった行為に責任をもつことを建築人間たるもの大切にしていきたいと水やりを通して考える日となった。
建築と花、育てるという部分で共通している。
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今の私は出会ってきた全てのヒト・モノ・コトによって形成されていると思います。これまでにいただいま縁や恩を他の形に昇華して、次世代の人にまで届けられるように、引き続き頑張ります。