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【詩】いつか火に焚べて



黒いものも
白いものも
いつか火に焚べて


灰色になるのを願っている


死の象徴たる黒は痛くて
白い包帯で身を包んだ


苛まれながらも
ドス黒い赤より黒い感情だって
生きているうちに癒えるはずだろう



清くありたいと日々思う
そうして自分の黒い部分は
見ないフリして生きてきた


グレーな僕の出来上がり


至らないところを
笑い合える人がいれば
受け止めて生きていくこともできるはずだろう



愚鈍さも
純真さも
ずる賢さも
どこかに傷をつくるから


深い傷ほど
体や心に残っているから
生きているうちは
包帯で身を包んで
いつか火に焚べて


灰になるのを願っている


馬鹿だって思うかな
こうして笑っていることが
包帯を巻くようなものなんだ


無垢な白さではないけれど
白さを痛ましく思うけど
清濁呑み込んで
毒にも薬にもなれなくて
幸も不幸もないまぜに


悲しみに暮れて
それでも思い出に
微笑むことができる瞬間があることを思えば


いつか火に焚べて
これでもいいかと灰になる



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明けましておめでとうございます。
今は実家でぐーたらしてます。
僕はスマホでマンガを読んでいますが、父が観ていた「ベイビーわるきゅーれ」のエンディング曲が刺さって、それに感化されました。

死に向かいながらも愉快に生きていく。
僕は全然内容観ていないんですが、きっとそんな感じなんだろうとMVを視聴して思いました。
また改めて、「ベイビーわるきゅーれ」観てみます。


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