マルチ商法みたいなものに勧誘されそうになった話
こんにちは。まいです。お久しぶりです。
最近知り合った人(以降、「その人」と呼びます)からマルチ商法に勧誘されそうになった話をしようと思います。正確にはそのメーカーの商品を購入して欲しいと勧められた話です(ゆくゆくは「その人」と同じような立場になって同じように他人を勧誘していくのかなという印象でした)。
その勧誘を受けてから、それに対して私が何を思ったのかまでの流れを書いていきます。
この記事の目的としては、同じような勧誘を受けた人が言われるがまま流されないようにしてほしい、都合の良い話には裏がある などの何かしらの不幸な事態を招く前の予防になればいいなと思い書いております。もちろん、本当に良い話の場合もありますので最終的には自己判断となります。
注意点
この記事を読んでいただく上で注意していただきたい事項を以下に述べます。
「その人」は良い人
「その人」が好きなものを否定したいわけではない
合法的に誘われた(多分ギリギリ合法みたいな立ち位置)
この記事に書いてあるようなことが全て悪というわけではない
紹介された商品の質は保証できる
あくまで私の感じた話であり全て主観かつ憶測
「その人」に出会った
私はとあるスポーツをしており、そのスポーツをするコミュニティに参加しています。そのコミュニティは閉塞的なものではなく、誰でもいつでもウェルカムというコミュニティです。
ある日、休憩中に声をかけられました。
その人「まいさんですよね。Aさん(私の知り合いかつ先輩の知り合い)からちょっとだけ名前とかを聞いて喋りたいなって思って声をかけました。」
この時点では何も違和感(?)というか、まさかそのような勧誘をしてくる人だとは思いませんでした。ただ、そのスポーツに関してはスキルもありますし、人間関係も良好なものを築いていけそうな人という印象でした。
最初の飲み
その後、連絡先を「その人」と交換し、今度近くで飲もうと誘われたので私は「もちろんです」と応えました。
飲みは2~3時間ほどで、そのときは「その人」からおそらく主目的である商品紹介の話は出てきませんでした。同じスポーツをしている者同士だったので、その話や今の仕事の話で盛り上がりました。
基本的に「その人」は柔らかな物腰の人で高圧的でもなく、フランクで優しく話しやすい人でした。
そして解散直前に
その人「今度いつ飲む?今予定聞いていい?運動とかしながらまた話そう」
と次に会う約束を取り付けてきました。
2回目の出会い
次は、運動をしながら私の健康面や運動の部分を中心に会話が進みました。私自身そこそこ健康に気を遣っており、食事や運動を気にして生活しているので会話はまた弾みました。そして運動が終わったあと
その人「これいる?」
と言って栄養ゼリーを渡してきました。もちろんお金は取られていませんし、美味しいし栄養価も高いし良いよと勧められたのでいただきました。確かに美味しかったです。
運動の後、食事に行きご飯を食べながら運動、健康、栄養などの話をされました。私はいくつかサプリ、プロテインを試しているので栄養の話といえばという感じでやはり会話が弾みました。具体的には、良いものを体に取り入れればその分パフォーマンスも上がって日頃の運動や知的作業が捗る。などの会話が進みました(ちなみにこの辺りから私は色々勘づいています)。その中
その人「まいさんは〇〇ってメーカー知ってる?さっきのゼリーも実はそのメーカーだよ。」
と言われました。そのときはなんか単語だけは聞いたことあるなぁと思いながら、詳しくはわからないと言いました。ちょっと今度調べてみたらいいよと勧められて食事はそのまま進みました。
食事が終われば解散という予定だったのですが、また解散直後に
その人「次は栄養とか運動とかの話を詳しく聞かせてあげたいからまた会いたい。いつが空いてる?」
とその場で約束を取り付けてきました。なお、2回目でも主目的である商品紹介の話は一切出てきていませんでした。
3回目の出会いの前に
約束を取り付けたあと、その当日になるまでにこんなメッセージが届きました。
その人「次会う日、実は色々な製品のお試しをするイベントがあるのだけれども、どれか興味のあるものがあれば参加してみてほしい。」
洗剤、調味料、キッチン用品、美容用品のラインナップがありました。
調味料は少し気になると連絡をし、当日を迎えました。
3回目の出会い
約束された場所に行き、そのまま直行でどこかの建物に連れて行かれました。その中にあるカフェに座って、ノートを取り出して人体の簡単な成分比率や構造、栄養や健康の話をされました。
私自身健康に気を遣っているので、知っている話がいくつかありましたが確かに知らない最先端の話もあったように思えます。
その後、資料を取り出し、このサプリをとると良い、品質は保証されている、世界が認める安全性などとその商品の魅力について語り始めました。ここのメーカーのサプリは割高だが確実に質の良いものを取り扱っているし、世に売られている商品は本当は体に悪いものが含まれていることもあるといったお話もしてくれました。
体に悪いものが蓄積されていけば将来体を壊すことになるなど、今ではなく今後の将来の体がどうなっているかなども未来を見据えて説明を丁寧にしてくれました。
本当にここのメーカーの商品が好きなのだなぁと思いました。
その話を聞いたあと、特に希望したわけではありませんが、サプリ以外にも洗剤、調味料、キッチン用具、美容用品などを勧められました。
一般価格でも買えることはできるけど、メンバー登録すれば安く手に入れられるよと言われ、メンバー登録についての話も少ししました。
その後、イベントスペースに連れて行かれ、その製品のお試しをするイベントに参加しました。
一回り小さくした家庭科室みたいなところで、家族連れの方を含め10人ほどが部屋にいて、その中ではすでに製品のお試しを行っている人たちがいました。
私が到着して5分後ほど経ったら、次の製品のお試しが始まりました。私が希望?したのは調味料だったのですが、結局上記で挙がった製品が全部出てきて、次々と紹介されていきました。
紹介してる人「この質でこの価格、環境に良い、最初は自分も疑っていたのですが使ってみるとすごく良くて・・・」
と親切丁寧に私の目をたくさん見ながらお話をしてくれました。私の目の前のみ資料も置かれ非常に良い扱いをされているようでした。まるでネットショッピングを目の前で見ているような感覚になりました。
イベントが終わって特に何も私は購入せず「その人」とその建物を出ました。
その人「いやぁ、色々良い商品があったね。次はいつ会えそうかな。」
とまたまた次の予定を聞いてきたので、
私「休みはしばらく先約で埋まっててあけられそうにないです。空いているのは数ヶ月後になりますがそれも正直わかりません。」
と予定を濁しました。そうすると「その人」は
その人「平日の仕事終わりは?」
と聞いてきました。平日の仕事終わりはまた別の予定が詰まっていることが多いのでそこもやんわりお断りしました。予定は決めないまま、解散しました。
その後
その後は今後のお楽しみです。まだ完全に「その人」と縁が切れたわけでもないですし、そのスポーツコミュニティで100%顔を合わせるからです。悪い人ではないのでその人と会うことに関しては何も抵抗がありません。
解説
さて、ここからは上記のお話について流されないようにする注意すべきポイントについて解説します。全てが憶測であり、私の意見や感想も多々含まれます。
もう一度述べておきますが、注意点として、「その人」が本当にその目的や作戦、やり方をしていたかはわからず全て私の憶測や予測、感じたままで解説してます。同じようなことが起きても、別の目的はなく本当に良い人間関係を構築したい(友人、恋人、趣味友達など)と思い連絡をとってくる人の場合は往々にしてあります。
「その人」の主目的(憶測)
「その人」の主目的はおそらく、
そのメーカーの商品を他社に購入させる、新しくメンバー登録をさせて商品を購入させることによって自身の利益を増やすこと
だと思われます。何度でも述べますが、憶測です。要するに、自身が儲かるためというものが主目的なのではないでしょうか。もちろん、私の健康のためを想っての行動も十分に含まれているのだとは思いますが…(善意100%で来るのもまた困りものですが)。
最初の飲み
まずこの最初の飲みですが、スポーツのコミュニティでほぼ偶然知り合った人に1対1で飲みに誘われること自体怪しいと思った方が賢明です。
なぜなら、逆に偶然出会った人と二人で飲みに行くメリットなどすぐには生まれるものではないからです。もちろん例外はたくさんありますが。何か別の目的を持って近づいてきていると少し警戒しておくのが良いと思います。
また、最初は目的を一切明かさず、ありきたりのない会話で良い雰囲気を作り相手の警戒心を和らげることを目的としていることも多いです。
飲みでの会話で、特にキリが悪いわけでもないのに次の予定をその場で組もうとしてくる場合も要注意です。確実に次の予定を取り付けるための作戦の一つなのでこの場合も警戒が必要です。もちろん、本当に会話目的で次の予定を取り付けて最高の人間関係に繋がることもあります。
2回目の出会い
2回目の出会いでは、少しずつ目的や本性を明かしてきます。そのメーカーのゼリーを渡されたのが良い例でしょう。
私にとって興味のあるものとそのメーカーの商品の共通部分を探して会話を掘り下げてくることが多いです。
また、この流れの状態で下手に出てくることもやはり警戒心を和らげる作戦なのだと思います。
3回目の出会い
ここではついにメーカーの商品が売られているビルへと案内され、詳しい話をされました。
おそらく、目的と何をさせたいかをはっきりと明示しておかないと法律に触れることになるのでしょう。
このメーカーは安全で健全だの色々な説明をされ、確かに良いものだと感じましたが、私は購入をしないと決めていました。
私に商品を購入させ、あわよくばメンバー登録させて自身の利益に繋げようとしているのだろうと感じましたが、そのような話は一切出てきませんでした。もし、そのような目的も含まれていると正直に話してくれていたら何か購入したかもしれませんね。
要するに、安全、健全と言っておきながら、自身の利益を得ることを隠して話を進めることが気に食わなかったのです。隠すということは、健全と言いながらもどこかで後ろめたいことをしていると自覚があるということですから。
商品を購入すると付いてくるポイントもあってみたいな話もされましたがこれはほぼ確定で黒と言っていいと思います。この辺りの話が出たらこれも要注意ですね。ちなみに、「黒」というのは、初めに出会ったときに本来の目的を隠していたという意味であり、悪事を働いているというわけではないです。
また、イベントに関してはすでに中に10人ほどいるということでしたが、おそらく、十中八九全員サクラです。製品紹介のときに私の目線とやたら合うことも、資料を私の前にしか置かないことも、周りの人たちが「その人」の深い知り合いでありサクラであることの証拠になり得ると感じていました。私が入った瞬間に行っていた、別の人がやっていた製品のお試しもいわゆる裏の工作だと考えております。
正直なところ、以上のようなことを感じ、実際にどうだったかは置いておいて騙されているような感覚になりました。誠に遺憾です(というより残念だなぁってイメージです)。
警戒すべき点のまとめ
警戒すべき点のまとめとしては以下になります。再三言ってますが、必ず悪だというわけではありません。あくまで警戒すべきの話で、自分にとって良い出来事が起こる場合もあります。
出会って間もないのに1対1で食事の約束を取り付けてくる(特にメリットが何も感じられないはずなのに)
食事の解散食前になると次の予定を決めたがる
健康など、将来を不安にさせる要素で訴えかけてくる
お金の話が絡んでくる
イベントに参加して欲しいと急に言われる
感想
こんなことはよくない。親が悲しむぞ。絶対にやらない方がいい。洗脳されているんだ。
なんてことは一切言いません。
「その人」は本気でそのメーカーのことが大好きで本気で使ってもらいたいと思っていると思います。利益を得るためだとしてもそれはある人の"好き"を否定していい理由にはならないのです。
法律に触れているわけでもなく、誰かに多大なる迷惑をかけているわけでもありません(少なくとも私への被害はないですから)。
私の思ったことをまとめるのならば
誰にも迷惑かけず法律にも触れてないのであれば、好きにしてください。ただ、まわりくどい勧誘はやめてください。「こんな利益も自分は欲しくてなおかつ製品の質がすごくいいのでぜひともあなたも使ってください。」と単刀直入に紹介して欲しい。
不快に思う人もいると知っていただければそれでいいのです。他人の"好き"を否定してはいけませんが、自分の"好き"を他人に無理やり押し付けることも同じくらいしてはいけないと個人的には考えています。
同じような勧誘を受けて流れるがままにその商品を買ってお金や時間を無駄にするような人が減ることを願っています。
もちろん、最後に決めるのはあなたであり責任もあなたにあります。自分にとって何が"善"で何が"悪"なのかはご自身で判断できるようになってください。この記事はそれの手助けができたらいいなと思って書きました。
長い文章を最後まで読んでくださりありがとうございました。
不定期ですがまた更新しますので、読んでいただけますと幸いです。
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